｢ヨガ男子｣急増の背景にあるニオイケアとは？ 実はビジネスパーソンこそやるべきスポーツ
「ヨガ男子」が増えている。フィットネスの一種として世界に広まったヨガは、女性中心のブームを経て男性へと波及。マーケット自体の拡充とともに、ヨガに励む男性は珍しい存在ではなくなりつつある。420店舗以上を展開するホットヨガスタジオLAVA（ラバ）を運営するLAVA International に、急増しつつある男性利用者の現状とその理由について聞いた。
「汗をかく」ことのニーズが高まっている
2017年にセブン＆アイ出版が行った日本のヨガマーケット調査では、月に1回以上ヨガ（ピラティス含む）を行っている人は約590万人、年1回以上は約770万人いると推定。潜在者を含めた2〜3年後のヨガ人口は約1600万人にものぼるという。2017年の時点で市場規模は推定2600億円で、今後も大きく伸張するものと見られている。
インタストラクター
加藤 広大氏
ヨガ人気を支えるひとつの要因が、男性利用者の増加だ。「ホットヨガスタジオ LAVA」のインストラクターとして指導している加藤広大氏も、そうした動きを肌身に感じていると話す。
「男女ともに通っていただける店舗は140店以上（2019年10月時点）と、ここ2～3年で倍以上になりました。まだまだニーズの高まりを感じており、今後も男性会員様は増えると思います」
その理由は、体や心に及ぼすポジティブな効果が広まってきたからだと考えられる。
「温度35℃前後、湿度60％前後の室内で行うホットヨガでは、汗をかくことによる爽快感やストレス発散を目的とされる方が多いですね。個人差やプログラム内容の差はありますが、レッスン後にウエアを絞れるくらい大量の汗をかけますよ」
ここ最近のサウナブームにも見られるように「汗をかきたい」というニーズは増えているのかもしれない。もちろん、ホットヨガで得られるのは、汗をかくことによる爽快感だけではない。呼吸を意識しながらポーズをとることで、ダイエットのための有酸素運動や体幹トレーニングにもなる。また、部位に特化したプログラムならデスクワークによって凝り固まった肩や腰をほぐすだけでなく姿勢も良くなり、普段から凝りにくい体づくりにも最適だ。
「さらに付け加えたいのが、メンタルへの働きです。ヨガの三本柱である呼吸・ポーズ・瞑想を深めていくことで、心のバランスが取れるようになります。ヨガをはじめた方から『対人関係がよくなった』『部下とのコミュニケーションが円滑になった』『怒らなくなった』といった声をよく聞くのも、心が安定するようになったからだと思います」
国内外を問わず、経営者の多くがヨガや瞑想を取り入れているのは有名な話だ。重要な決断を求められた際に正しい道を選び取るには、心身ともに充実していることが望まれるからだ。フィジカル面、メンタル面ともにビジネスパーソンにうってつけの「スポーツ」だと言える。
ニオイをケアできればさらに集中して楽しめる
しかし、汗をかいてスッキリできるという長所は、人によってはレッスン参加への心理的ハードルになってしまう場合がある。それは、ニオイだ。
ホットヨガやほかのスポーツの運動シーンにおいても、男女ともに汗のニオイを気にする人はいる。また、男性も利用できるヨガ教室が増えたとはいえ基本的には男女共用であり、女性の存在が気になる人もいる。
そこでホットヨガスタジオLAVAでは、インストラクターがお客様とより快適にコミュニケーションをとれるように、男性インストラクターで試験的に2019年9月から12月の間で花王「リセッシュ除菌 EX デオドラントパワー」の利用をスタートしている。
「リセッシュ除菌EX」シリーズは、衣類にスプレーすることで汗のニオイを一日中ニオわせない"先回り消臭"をうたった製品だ。数多くの利用者と接する男性インストラクター約100名がレッスン前に使用し、その効果を実感しているという。
「インストラクターは、お客様に近づいてポーズの修正を行う『アジャスト』の指導も適宜行います。その際はお客様との距離がかなり近くなりますので、以前は『汗のニオイ大丈夫かな？』と気になることもありました。今は『リセッシュ除菌EX デオドラントパワー』をレッスン前にすることで、レッスン中にかく汗のニオイも先回りしてカバーしてくれているという安心感でよりお客様と一緒にヨガを楽しむことができています」
このほかにも、「連続でレッスンがあり、着替える時間がない時も安心できる」「レッスンが終わった後も快適にそのままのウエアで仕事が捗る」「さっぱりとした気持ちでレッスンに臨むことができる」といった声が上がっているという。
また10月末より、男性のお客様へ期間限定サービスとして「リセッシュ除菌EX デオドラントパワー」のロッカールームへの設置を開始した。
「みなさんたくさんの汗をかかれますし、レッスンが始まれば自分自身に集中しますので、過度に心配する必要はありません。しかし、ニオイを気にされる方がいらっしゃるのも事実。一人でも多くの方に、より快適にヨガを楽しんでいただきたいと思います」
特別な身体能力はいらず、老いも若きも実践できるヨガは門戸の広い健康促進法だ。手軽に実施できるニオイケアの普及で、「ヨガ男子」の増加傾向をさらに加速させるはずだ。
