「快適なスーツ」がもたらすのは、中毒性である

松屋銀座で買う「アクティブスーツ」のパワー

モデルは、松屋銀座で紳士服のバイヤーを務める粟竹将氏
メンズスーツ業界で、今1つの潮流が生じている。従来のスーツよりも着心地が快適で、かつビジネスリュックやスニーカーとも合わせやすい、通称「アクティブスーツ」だ。老舗百貨店・松屋銀座の催事でも異例の売れ行きで、着用者からは「ほかのスーツはもう着られない」という声も上がっているという。はたして、その“中毒性”はどんなところにあるのだろう。

「気楽さ」と「キチンと感」の両立

アクティブスーツの最大の魅力が、「快適な着心地」だ。素材にはストレッチ生地が使われることが多く、従来のスーツよりもかなり動きやすい。またパンツの後ろの腰部分はゴム製のギャザーが配されているため、座ったりしたときの窮屈感も大きく軽減されている。

さらに、一般的なスーツには立体感を出すために肩パットや芯地が入っているが、アクティブスーツはそれらを極力省き、より軽さや動きやすさを出している。裏地が省略されていることも多く、物理的な重さは一般的なスーツよりはるかに軽い。

写真左:下の正統派スーツのほうが、芯地や裏地が入っている分、襟に立体感が出る。写真右:肩も、正統派スーツのほうが、パッドが入っていてきれいなラインが出る。一方で、アクティブスーツは軽やかなラフ感が演出できる

ポイントは、快適さはあるものの、スーツとしての機能は失っていないことだ。一般的なスーツと同じようにビジネスシーンで着ても、よほどのスーツ愛好家でなければ一見してアクティブスーツと気がつかないだろう。

「しっかりしたドレスコードが求められる職種や場面でなければ、仕事でアクティブスーツを着ていて失礼ということはないでしょう。アクティブスーツは、カジュアル服の『気楽さ』とスーツの『キチンと感』を、いいとこ取りしているといえます」(粟竹氏)

そんなアクティブスーツの“威力”を実感できる場面の1つが、通勤時だ。一般的なスーツより動きが制限されにくく、徒歩時や電車内での負担が少ない。また気軽に脱ぎ着しやすく、薄くて軽いため手持ちもしやすい。自転車通勤も問題なくできるだろう。一般的なスーツのジャケットとは違って肩パットが入らないので、近年すっかり定番となったビジネスリュックを背負っても型崩れは起きにくい。

写真左:上のアクティブスーツは、腰部分の裏側にゴム素材を入れ余裕を持たせてあり、ゆったりしたはき心地を実現。写真右:素材を引っ張れば伸縮性の差が一目瞭然

またアクティブスーツは“トラベルスーツ”とも呼ばれるほど、長時間移動の際にも重宝する。生地に伸縮性があるため長時間の電車移動やフライトでも体へのストレスが少なく、シワもできにくい。スーツを着たまま移動し、現地に着いてすぐ仕事というときにはとくに便利だ。また、軽いのでガーメントケースに入れての持ち運びも容易。

着こなしの面でも利点がある。それは、作りがカジュアルなために、幅広いアイテムと合わせやすいこと。もちろんカッチリとしたシャツやネクタイもOKだが、スーツでありながらポロシャツ、ニット、カットソー、タートルネックなどとも自然に合わせられるのだ。靴も革靴だけでなく、ローファーやチャッカブーツ、シンプルな単色タイプであればスニーカーも合わせられる。その日の仕事内容や気分で、スタイルを大きく変えられるのがうれしい。

アクティブスーツにネクタイを締めれば一般的なスーツのように(左)、ネクタイを外しスニーカーを合わせればこなれたスタイルに(中央)。右は一般的なスーツ

「もちろん従来のカッチリとしたスーツスタイルにはスーツならではの魅力がありますが、アクティブスーツはそれとは対極にある、今風の“こなれた”スーツスタイルを作ることができます」(粟竹氏)

そんなアクティブスーツだが、実は正統派のスーツを着慣れた松屋銀座の社員の間でも評判が高いという。

「同僚の中では、これを一度着てしまうと、楽すぎて普通のスーツはもう着られないという声も上がっています」(粟竹氏)

左はファッション性の高い茶色のコーデュロイ、右は万能的に使えるグレーのウール素材

先春開催された松屋銀座の「銀座の男」市では、このアクティブスーツが異例となる70%超の消化率を記録し、完売したサイズも多くあった。10月24日より開催される秋冬ものの「銀座の男」市にも、アクティブスーツはより充実したラインナップで販売される。今季はノーマルなタイプとともに、トレンド性の高いコーデュロイタイプも登場。価格は2着3万9800円からで、1着を一般的なスーツにし、もう1着をアクティブスーツにすることもできる。

衝撃の「ウール100%スーツが2着で2万9800円~」

「銀座の男」市にはアクティブスーツ以外にも、同催事の目玉がある。それは、ウール100%生地のスーツが「2着で2万9800円」から買えることだ。混紡生地ではなくウール100%でこの価格というのは、ほかではまず見られない。

しかも「銀座の男」市の2着セット販売は、別々の価格帯のもの同士を組み合せて購入できるところもうれしいポイントだ。2着セット売りの価格帯は2万9800円、3万9800円、4万9800円とさまざまだが、例えば2万9800円と3万9800円の価格帯のものを1着ずつ選び、2着合計3万4800円で買うこともできるのだ。

一方で、「銀座の男」市は“こだわり派”の需要もしっかり満たしている。同催事のもう1つの目玉が、オーダースーツを手がける職人によるMade in Japanの既製スーツ、通称「アトリエ仕立て」だ。日本の熟練職人による縫製で実現する、体を立体的に優しく包み込むような着心地が特徴で、こちらは5万円台から購入可能。クオリティーを考えると、この値段も相当に破格だ。

ほかにも、イタリア製のオリジナルコートも今回の注目アイテムの1つ。スーツのジャケットと同じ襟型のチェスターコートや、袖が肩とひと続きになったラグランスリーブを採り入れたものは、程よくドレスダウンされているためスーツとカジュアルのどちらともマッチする。

さらには近年需要が高まっているパターンオーダー、イージーオーダーのブースも設けられている。より自分の体に合ったスーツを手に入れたい場合は、ぜひ利用したい。

明治2年創業の老舗・松屋銀座で40年以上も続く名物催事「銀座の男」市。クラシカルで正統的なものと、“今”的なものの両方に触れられる絶好の機会だ。今回の開催は、10月24日(木)から31日(木)まで。アクティブスーツ狙いの人は、今回も完売するサイズが出ることも予想されるので、早めの来場がオススメだ。「離れられなくなる着心地のよさ」を体感してほしい。

>>>「銀座の男」市はこちらから

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