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次のビジネスを制する新たな生産体制はこれだ 顧客が逃げていく「計画生産」の罠

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笑い合っていても、営業と製造には溝がある?

あなたの勤める会社が製造業の場合、以前にはなかったこんな問題が起きていないだろうか。「せっかく営業が注文を取ってきても納期が答えられない」「顧客から要求される納期がありえないくらい短くなっている」「全体の在庫は増えているが、発注を受けた商品は間に合わない」「生産管理の対応が限界を超えている」などだ。

「そんなことは起きていない。お客様は1〜2カ月なら待ってくれるし、在庫はいずれ売れる。シェアは伸び続けている」という場合は、今の生産体制に問題はない。だが冒頭のようなことが頻繁に起きている場合は、生産体制を見直すべき時期が来ていることを示している。

構造計画研究所
製造BPR営業部
生産管理コンサルタント
野本真輔氏

構造計画研究所 製造BPR営業部 生産管理コンサルタントの野本真輔氏は、このような問題が起きる理由について「今は、市場のさまざまなニーズを素早く取り入れた製品だけが売れる時代です。かつての高度経済成長時代のように同じ商品を大量に作り続けていれば、必要のない在庫が増えていく一方。さまざまな商品を、少量ずつ、短い納期で生産できる体制が必要です」と指摘する。

さまざまな商品を、少量ずつ、短い納期で生産するためには、少数の生産管理スタッフによる属人的な計画生産の体制から、変化に対応するためのスピードを備えた部門横断型の生産体制に切り替えていくことが必要だ。「私はそのような生産方式を“機動生産”と呼んでいます」(野本氏)。

実際に生産体制の変革に取り組むサッポロホールディングスでは、従来、保有する在庫数を生産管理担当者の考え方に依存し決定していたが、統一的な在庫基準を導入したことで、最適な需給計画を立てられるようになったという。

「気がつけば在庫ばかり増え、顧客が離れていた……」という状況を防ぐためにも、従来の生産体制を見直すことが重要だ。具体的にどのような体制を築けば、機動生産を実現できるのか。以下から無料でダウンロードできる特別レポート「サプライチェーン変革」では、実際にサッポロホールディングスが行った取り組みや成功事例、ITシステムの導入などについて、詳しく紹介している。部門を横断してより迅速な生産体制を築くためのヒントとして、参考にされてみてはいかがだろうか。