「わが子の医学部合格」を諦めるにはまだ早い 個別最適化した入試戦略で秋以降の巻き返し

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夏が終わり、大学入試まであと数カ月となった。受験生にとってこれからはラストスパートに向けた勝負の時期といえる。とくに国公立の医学部を狙う場合、今年はなんとしても合格を勝ち取りたい。

というのも、2021年1月から大学入試改革による新入試制度「大学入学共通テスト」が導入され、これまでの傾向を踏襲した入試は今年度が最後になるからだ。

医系専門予備校のメディカルラボ横浜校で校舎長を務める西田成貴氏は次のように分析する。

メディカルラボ 横浜校
校舎長
西田成貴氏

「どういった内容になるかについての情報はまだごくわずかです。プレテストの結果から予想すると、より思考力が求められることは想像にかたくありませんが、“過去問”がないというのは、受験生にとっては不安かつ相当なプレッシャーになるはずです」

メディカルラボはすでに、マンツーマン指導で受験生に思考力を養わせるなど、入試制度が変わったとしても対応できるだけの指導を行っているという。とはいえ、これまでの傾向から対策を練られるほうが、合格へのチャンスが大きいと言わざるをえない。

夏の遅れを取り戻すために必要なこと

現行制度では最後となる今年度の大学入試。夏までに思うように学力を伸ばせず、現時点で合格ラインにたどり着いていない受験生でも、まだ合格をつかむチャンスはあるのだろうか。

もちろん、基礎力が身に付いていることが大前提ではあるが「これまでの予備校や塾が合わなかった、思うように学力をつけられなかったという受験生でも、秋以降の頑張りで結果を出せることは十分にあります」と西田氏は次のようなケースを教えてくれた。

「実は昨年も、10月から当校に入って合格した生徒がいます。保護者の方が、お子さんの様子がおかしいことに気づいて話を聞いてみると、1クラス複数人対応の予備校での授業が合わず、夏の間授業には出ず自習をしていたということがわかり、慌てて当校にご相談に来られました。自分なりに自習で頑張っていたようですが、理解できている部分とそうではない部分を客観視できていないという課題がありました。1対1の授業で「なぜ間違ったのか」を示すなど、正解までの正しい考え方を身に付けさせ、自分の言葉で講師に説明できる状態になるまで徹底指導しました。さらに、マッチングによる受験校の絞り込みや11月中旬からの受験校対策授業によって、最終的には2つの大学から合格を勝ち取ることができました」

このケースでは、メディカルラボの特長である、きめ細かなマンツーマン指導が効果を発揮したという。

これまで一方通行の授業で理解できなかった点などを、約1カ月間みっちりと指導し、弱点を重点的に補強。12月からは志望校の過去問を含めた適切な演習を、ピッチを上げてこなすことで合格につなげたのだ。

「現役生の場合、最後まで部活動を続けたことがアピールポイントになることもあり、夏まで部活動に励む受験生も少なくありません。こうしたケースでも、部活動の引退後、個別指導で適切かつ効率的に学べば、合格の可能性はあります」(西田氏)

出題傾向とのマッチングが合否を左右

例えば、1クラス複数人対応の予備校で、ある大学の過去問を演習したとしても、その大学を志望していない生徒にとっては、無駄な傾向を学ぶことになる。実際、失敗した受験生の声を聞くと、そのほとんどが演習不足と答えるそうだ。つまり、個別最適化した効率的な演習が行えるかどうかが、合否を分けるということだ。

受験生と大学の出題傾向のマッチング精度の高さも、メディカルラボの特長だろう。教室を全国規模で展開し、各地域の大学の入試状況に精通した講師を抱えており、そこから集まる圧倒的な情報量とデータの豊富さで高精度のマッチングを実現しているのだ。

メディカルラボでは、現在も教室を積極的に増やしている。地元から離れられない現役生は、教室が増えることで通学回数の増加や通学時間の短縮が見込める。また、講師陣の層が厚くなるため、情報収集力やノウハウの拡大にもつながる。

マッチングという面においては、メディカルラボが実施する「私立医学部模試」にも注目すべきだろう。この模試は、一般的な模試のように偏差値を基準に判定するのではなく、さまざまな学力を測ったうえで、各大学の出題傾向や解答形式を加味した点数を基に判定する。

「私立医学部模試」の結果による判定イメージ

これからの時期、弱点の補強もさることながら、長所を伸ばし、個々の能力に見合った傾向の大学を戦略的に選定することも必要になってくる。要は、同じ数学でも「図形」と「微分積分」で受験生の得意分野が異なり、より受験生が得意とする分野の出題傾向が強い大学とマッチングできれば、合格への道は開けてくるということ。実際、医学部・歯学部の合格者数は右肩上がりで、19年度は1189名(2019年5月6日現在)の合格実績を誇る。

「わが子」の医学部合格のために「保護者」ができること

受験生を持つ保護者なら誰でも、学習の進捗状況が気になるもの。しかし、思春期のわが子には声をかけづらいという保護者も多い。その点、メディカルラボは生徒だけではなく、保護者に対するサポートも充実している。定期的な「保護者面談」に加え、電話でも相談に乗るなど、密な関係を積極的に構築している。

「これからの時期、受験生はナーバスになります。保護者がちょっとした不安を口にしたり、ハッパをかけたりしたことが過大なプレッシャーになりかねません。われわれは、生徒と同様、保護者へのサポートも大切にすることで、総合的な支援体制を実現したいと考えています」

メディカルラボでは、ガイダンスの機会も頻繁に設けている。各都市でこれから開催される「医学部入試合格ガイダンス」では、最新の入試動向や最適な受験校選定の方法などが聞けるほか、毎年10月初旬に発刊している『全国医学部最新受験情報』の2020年度版が提供される。

「情報収集は大切ですが、これからの時期、受験生は学力向上に専念すべきです。ぜひ、多くの保護者の方に積極的に参加してほしいです」

医学部は、運だけで合格できるほど甘くはない。しかし、効率的かつ効果的に学力を伸ばす方法はある。今からでも遅くはない。必要な情報やサポートを含め、最適な戦略で新入試制度直前の2020年度入試を制してほしい。

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