20代から知っておきたい毛髪の教養 発毛剤と育毛剤の違いはどこにあるのか

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道端孝助
予防医学事業部 事業部長

アンファー・予防医学事業部の道端孝助事業部長が解説してくれる。

「毛髪の成長と脱毛には、通常成長期(2~6年)、退行期(2~3週間)、休止期(3~4カ月)を繰り返すヘアサイクル(毛周期ともいう)があります。通常の若い方であれば、このような間隔で成長と脱毛を繰り返しているのですが、その一方で、壮年性脱毛症と呼ばれる症状の方は、下図のオレンジの矢印のように、成長期期間が短く、退行期に移行してしまう毛髪が増えてしまうため、軟毛、細毛が増え、徐々に薄毛になってしまうのです」

出典:アンファー

アンファーが行った頭皮ケアに関する調査では、とくに若年層で発毛剤の認知率が非常に低く、発毛剤と育毛剤の違いがいかに理解されていないかが明らかになっているという。

「今回の調査では、こちらの狙いどおり、発毛剤と育毛剤の違いを理解されていない方がたくさんいらっしゃったため、発毛剤と育毛剤の違いという情報を正確に配信し、理解していただくことにより、発毛剤市場をさらに拡大することができると考えております。今後も正確な情報を配信し、多くの方々に正しい知識を身に付けていただくことがアンファーの使命だと考えております」(三山氏)

発毛剤と育毛剤の違いとは?

では、実際に発毛剤と育毛剤はどう違うのだろうか。一般的に発毛剤は脱毛症を治療するもの、つまり、その疾患を有する人に使用可能者が限定されるので医薬品扱いとされる。一方、育毛剤は主に薄毛や脱毛を予防するために使用するので、誰でも使用できる医薬部外品に分類されるという。そのため、発毛剤は壮年性脱毛症による薄毛や抜け毛を治療して改善させるためのもの、育毛剤は毛髪の健康を維持するためのものであり、簡単に言えば、発毛剤は「髪の毛を生やす」、育毛剤は「脱毛の予防をする」ために使用するものになる。

出典:アンファー

いわば、生える効果があるのが発毛剤なのだ。そして、現在発売中の「スカルプD メディカルミノキ5」には一般用医薬品として国内で唯一発毛効果が認められている成分ミノキシジルが入っている。

では、このミノキシジルが配合された「スカルプD メディカルミノキ5」をどう使えばいいのか。道端氏は基本的な使い方について、こう説明する。

「20歳以上の成人男性なら、1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布していただければと思います。ただし、20歳未満の方や、女性は使用しないでください」

アンファーでは現在発売中の「スカルプD メディカルミノキ5」を中心に今後も新たなラインナップも図っていく方針だ。また、4本セットをアンファーストアで購入した方限定で、4カ月後に提携クリニックでの診断を無料で受けられる顧客サポート「ミノキドクターズサポート」のサービスも強化していくと三山氏は語る。

「今回、発毛剤をラインナップに加えられたことで発毛、育毛、予防の分野をスカルプDブランドで包括してケアできるようになったと考えております。その意味で、頭皮ケアの総合ブランドとして、さらにお客様のニッチなお悩みにお答えできる商品を今後も発売していきたいと考えております。また、ミノキドクターズサポートに関してもお客様の悩みに寄り添うというコンセプトから生まれたサービスですので、お客様にさらに利用していただけるようサービス内容も拡充していきたいと考えております」