既存の勉強方法では医学部合格は難しい? 医師になるために「真の学力」が必要な理由
医学部受験は既存の知識偏重型から変わる?
2021年1月、大学入試改革による新入試制度がスタート。現在のセンター試験に代わり、新たに「大学入学共通テスト」が導入される。グローバル化や技術革新で世界が激変する中、新たな価値を創造できる人材を育成するのが、この入試改革の狙いだ。これを受けて、医学部でも急ピッチで入試改革が進められている。個別指導で高い合格実績を誇る、メディカルラボ東京統括校舎長の小川友輝氏はこう語る。
「大学入学共通テストの導入を控え、医学部でも推薦入試やAO入試、一般入試とセンター利用の併用型など、入試区分の変更が進んでいます。また、一部入試では、英語検定試験のスコアを採用するなど、大学入試改革を見据えて、国公立・私立ともに医学部では入試区分の多様化がいっそう進む傾向にあります」
大学新入試制度の移行を前にして、なぜ今、医学部受験の多様化が進んでいるのか。
その背景には、現在の医学部が抱える深刻な悩みがある。医学部合格者のうち、少なからぬ学生が留年や退学の憂き目に遭い、医師国家試験を受けることすらできないでいるのが現実だ。なぜ、入学後にドロップアウトしてしまう医学生もいるのか。その理由を、「従来の医学部受験が、暗記と情報処理スピードを偏重し、『真の学力』を評価してこなかったため」と、小川氏は分析する。
この事態を受けて、医学部受験も様変わりしつつある。各大学が、「見せかけの学力」ではなく、「真の学力」を備えたポテンシャルの高い学生を集めようと躍起になっているのだ。
「従来の試験では『公式や用語をいかに暗記するか』が重視される傾向にありました。しかし、今は、公式や用語はあらかじめ問題文に記載し、それを使って自ら考え、解答を組み立てる問題が増えています。こうした問題は市販の参考書や問題集にはほとんど記載がないため、受験生を大いに悩ませることになるのです」と小川氏。昨今のIT化により必要な情報はすぐに入手できる環境に変わったことが要因だ。こうした背景から、情報の量よりもその情報をどのように「生かす」のかが問われているという。
大学入試改革が「思考力・判断力・表現力」重視へと舵を切る中、医学部入試もまた、考え方や解答に至るプロセスを問う方向にシフトしているのだ。
どうすれば医学部合格に近づくことができるのか?
こうした中、医学部受験は多様化と難易度を増し、ますます狭き門となりつつある。では、どうすれば医学部合格に近づくことができるのか。その秘訣は、①プロセス重視の学習と受験対策、②各大学の入試傾向に基づく、自分にマッチした受験校選びにある、と小川氏は言う。
とはいうものの、従来型の集団形式の授業では、プロセス重視の学習や受験対策を行うには限界がある。受験生一人ひとりの学習理解度や考え方をチェックして改善し、「考える力」を育てるためには、個人の特性や学力に応じたマンツーマン指導が理想であることは言うまでもない。
そんな中、ひときわ存在感を放つのが、メディカルラボだ。同校では2006年の開校以来、マンツーマン授業に特化。講師と受験生がすべての授業を1対1の個別で行う、双方向型の授業を実践してきた。その最大の強みは、「集団授業ありき」の指導スタイルとは一線を画した、「マンツーマン授業ありき」の指導スタイルにある。
「当校では、教材の選定からカリキュラム、学習サポートや担任による指導に至るまで、すべてがマンツーマン。マンツーマン授業をうたったほかの予備校の多くも集団授業との併用型で、教材やカリキュラムなどは集団授業向けの転用が多い。その点、メディカルラボは創立以来、マンツーマン授業に特化してきたので、ノウハウの厚みが違う。マンツーマン授業というと『苦手克服』をイメージする方もいますが、メディカルラボの場合には『得意分野を伸ばす』ことにも強みを発揮します。それが、医学部を目指す多くの受験生の保護者の皆様に選ばれる理由となっています」と小川氏は語る。
また、個別担任制であるため、担任が生徒はもちろん保護者もサポート。定期的に面談を行い保護者とも密なコミュニケーションを図っている。また、医学部関連の講演会など、実際に医療現場で働く医師との交流から生徒のモチベーション向上を促し、自ら将来のビジョンをイメージできるイベントも行っている。
さらに、メディカルラボは受験生と志望校とのマッチング指導にも定評がある。医学部は「比較的出題に偏りが大きい」と言われるが、同校では全国82大学の出題傾向を徹底的に分析し、マンツーマン授業や日々のテストを通じて得た受験生の学力データと照合。経験豊かな講師陣のノウハウを加味して、志望校との最適なマッチングを行い、受験生を医学部合格へと導く。
こうしたメディカルラボのノウハウの成果とも言えるのが、毎年10月1日に刊行される『全国医学部最新受験情報』だ。本書では、大学別の過去の入試データや入試要項、出題傾向と分析をはじめ、医学部受験に必要な情報をすべて網羅。さらに、合格者の現役/浪人別内訳や男女比、地元占有率などのデータも掲載しており、受験生はさまざまな角度から、自分と大学との適性を判断することができる。
医学部受験は「受験生一人ひとりのマッチング」が重要
本書の刊行に合わせて、同校では全国各地で「医学部入試合格ガイダンス」を開催。最新の入試動向や受験校の選び方、入試直前期の学習法について詳しく解説する。このガイダンスには、その豊富なノウハウを求めて、実際に受験指導をする高等学校の教諭や、ほかの大手予備校からも多くの受験生が詰めかけるという。
創立以来12年間のノウハウを結集した「私立医学部模試」も行っており、受験生の学力特性を測定して各大学の出題傾向とマッチングすることで、合格可能性を判定する。
現在、メディカルラボの医学部合格者数は760名(18年度)と、医学部専門予備校ではトップを独走中。このガイダンスのほかにも、同校では随時相談会を実施。受験校の入試問題の分析に基づき、講師が受験生一人ひとりにマッチした効果的な攻略法を伝授する。「直前対策でも遅くない。必要な勉強をしっかり行い、経験豊かな講師やスタッフが受験生に伴走すれば、必ず道は開ける。迷ったら、ぜひメディカルラボの門を叩いてほしいですね」と小川氏はエールを送る。知識偏重型ではなく「真の学力」養成を目指すメディカルラボ。医学部の受験勉強で伸び悩んでいる人には、朗報と言えるだろう。
「医学部受験では、保護者のサポートが非常に重要です。ご家族の支えがあれば、受験生は医学部合格に向けて大きく前進することができる。ぜひ、ご家族が一丸となって取り組んでいただきたいと思います」