受け継ぐ人にも街にも必要とされる賃貸住宅 賃貸住宅経営と相続の可能性

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 賃貸住宅経営の経験の有無にかかわらず、土地を所有している方にとって次代へのスムーズな継承は大きな関心事だろう。土地、建物を受け継ぐ次代にとってはもちろん、周辺環境や街の価値をも高める土地活用を。

短期ではなく長期的な視点で価値ある建物を

建物に天然御影石などを使用し、どこから見ても圧倒的な重厚さを感じさせるテクスチャー豊かな外観。敷地に対して建物がゆったりと配置され、庭にはさまざまな緑が丁寧に植えられた心和む住環境だ。こだわりぬいて建てられていることがよくわかるこのラグジュアリーな建物が、積水ハウスの重量鉄骨賃貸マンション『ベレオ』だ。

オーナーはもともとこの土地に築33年のシャーメゾンを所有し、長年積水ハウスとともに賃貸住宅を経営してきたプロフェッショナル。隣地が売却されることをきっかけに、相続への備えと今後数十年にわたって価値ある建物を残すことを考え、隣地を購入したうえで事務所併用の『ベレオ』への建て替えを決断した。

誇りに思える建物は街のステータスをも高める

建て替えにあたりオーナーが大切にしたのが、「数多くの建設工事に携わってきた自分自身が満足するものを」という建物のクオリティ。建物を受け継ぐ次世代が安心し、感謝してくれるような建物をという思いがあったという。

左:事務所に併設された緑豊かなオープンテラス 真ん中:各住戸はゆったりとした間取り。明るさや風通しなど住環境のクオリティも徹底的に重視した 右:応接セットを配し、落ち着いた雰囲気の事務所
プライバシーと居心地を重視したエントランスロビー

各住戸はゆったりとした空間にし、1階にはオーナーの事務所スペースを設けた。プライバシーと居心地を重視した共用部のエントランスやロビー、坪庭や建物周囲の庭などの外部空間を、自邸同様の感覚で計画。こうした自由度の高いプランニングが可能なのは、重量鉄骨ラーメン構造を進化させた『フレキシブルβシステム』があるからこそ。この構法により、柱のない広々とした大空間をつくることができた。

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