最高級の材「木曾ひのき」でつくる
もりぞうの家
温かみのある美しい木目、心地よい木肌の感触、そして独特の香り・・・・・・日本人であれば誰もが一度は、ひのきに魅了された経験があるに違いない。ひのきは、その丈夫さゆえに、昔から宮殿建築の構造材としても重宝されてきたが、もりぞうは創業以来「木曾ひのき」を使った住宅を提供している。手掛けるすべての住宅の構造材(構造柱、土台)は、「木曾ひのき」。贅沢だが、強度と耐久性に優れる材にこだわり、100年住み継ぐ家づくりを目指しているのだ。
「最高品質の家をつくるために〝材〞にこだわり、選び抜いたのが『木曾ひのき』です」と、もりぞう代表取締役社長の津野浩一氏は自信を見せる。「『木曾ひのき』は御嶽山北斜面の厳しい環境でたくましくじっくりと育つゆえに成長が極めて遅いため、細胞壁が緻密で年輪幅が細かく、反り、狂い、割れが少ない。だから耐用年数が長く、伐採してから約200年にわたって強度が増すと言われています。しかも当社は、樹齢約80年以上の成木の中から、『特選一等級』の最上級のひのき材を使用しています」。
こうした良質な「木曾ひのき」を、もりぞうは地元木曽の木材製造販売会社・株式会社勝野木材から入手している。直接取引によって、安定した高品質のものを優先的に仕入れることのできる体制を構築し、顧客に良質な家を適正な価格で提供しようというわけである。決して量を追うことなく質を追求し続けているから、年間でつくることのできる住宅の数も250棟に限られる。
「樹齢約80年以上の『木曾ひのき』を使うということは、森林資源の保護を考えると、家も少なくとも80年もたせなくてはならない。100年住み継ぐ家を目指す理由も、ここにあります」と話す津野氏は、そのためには「この家を住み継いでいこう」という住む人の意志も重要だと説く。そこで、もりぞうでは「木曾ひのき体験ツアー」を企画。木曽の現地に多くの検討中の顧客を招き、その品質を実際に体感してもらうのはもちろん、貴重な資源を家というかたちで守り抜いていく意志を育む機会を設けている。
「長寿命の家をつくるため、制震部材のほかにも、耐久性という観点から素材を厳しく選定しています。また、建物の大敵である結露を防ぐ高気密高断熱な家を実現するべく、外張り断熱、樹脂サッシ、快適な室温を保つための蓄熱も考慮し、機械的な装置に頼りきることなく建物本体で機能性と快適性を追求しています」。スケルトンインフィル工法も、住む人のライフスタイルに合わせて間取り変更ができるようにという配慮だ。さらに、と津野氏は続ける。「長く愛着をもって暮らすには、家の機能や快適さだけでなくデザインも重要です。『和モダン』を基本としたデザインに惚れ込み、当社で家をつくるお客様も多い。ぜひ一度、モデルハウ
スに足を運んでいただきたいですね」。
最高級の「木曾ひのき」でつくる最高品質の家で、もりぞうは日本の伝
統、木造軸組工法で品質業界ナンバーワンを目指している。