「1秒」をバカにすると損するワケ ここぞという時に力を発揮したい人へ

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たかが1秒、されど1秒
「先週やるつもりだったのに、なぜ先送りしてしまったのだろう」。「あのプレゼン、もっと準備をしっかりして臨めばよかった」。そして考える。なぜあのときできなかったのか、なぜ時間を無駄に使ってしまったのか、と。こんなふうに、やるべきことになかなか集中できない、ここぞという時にアイデアがでないことは誰にでもある。それを、日頃の考え方をちょっと変えるだけで変えられる方法があったとしたら、明日からまた違った人生が見えてくるかもしれない。

未来から眺めると、今の1秒の大切さがわかる

目の前の1秒を大切にして、その時々を精一杯生きている人なんて、そうそういない。たかが1秒と思って、無駄にしがちだろう。しかし、「未来から今の自分を眺めることができる人だけが、時間の価値に気づくことができる」と『TIME HACKS!』などHACKシリーズの著者として知られるコンセプトクリエイター・小山龍介氏は話す。

「1秒の価値は、なかなか実感できません。ところが10年前や20年前を振り返って、”もっとああしておけばよかった”と思うことは誰にもあります。つまり、人は未来から眺めた時に初めて、今の1秒の大切さがわかるのです。そして、未来を意識している人だけが、今の1秒に真剣に向き合えるのです」

それは “あの時こうしておけばよかった”と悔やむ未来の自分がタイムマシンで過去に戻り、人生をやり直すようなものかもしれない。その人にとって“今”とは、未来から見た“過去”であり、その過去は書き換えることができるのだと。

「未来から今を眺められる人は、今の1秒を大切にすることで未来が拓けていく。そこに年齢は関係ありません。私は今年43歳になります。昔であればもうキャリアの終盤ですが、人生100年と言われる現代においてはまだ人生を折り返してさえもいません。私はいま京都造形芸術大学で学生として学んでいますが、そこでは一昨年に96歳の方が通信教育部を卒業しました。普通に考えれば、ほかの学生より残りの人生は短いけれど、きっと誰よりも豊かな未来を拓いていくだろうと思います」

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