爆笑問題も思わず感心!のエコ対策発表! このアイデアが地球の未来を変えるかも?

拡大
縮小

そんなときはロクなネタが浮かばない。本来、お笑いは気軽に見てもらって、笑ってもらうものなのに。でも、これでウケなかったら仕方がないと思って、やり始めると道が見えてくるんだよね。東日本大震災のときも危機感ですごくナーバスな状態が続いたけど、そこからもう一歩先へ進めてみるという意識が実は大事だと思う。もう考えても仕方がないから、まず始めてみる。そんな境地で、楽しく始めるときのほうが本当は大きな一歩になると思うね。

田中 日本はこれから本当に変わっていくのかな。

太田 俺らが子供の頃は、未来予想図を描けと言われると手塚治虫の漫画のように高層ビルが建ち並んでいる間をチューブが通っている、みたいな未来を夢見ていたけど、今の子供は自然と動物と人間が共存しているような絵を描くらしいね。誰が教えたわけでもないけど、人間の意識ってたいしたもんだと思うよ。俺らが子供の頃は高度経済成長期の後半で、公害が大きな問題となっていたけど、意識としてはイケイケの世の中だった。それがバブル崩壊で痛い目に遭って、今は世の中を悲観的に捉える大人が多いけど、子供の意識の中にエコがあるというのは人間の進化だと思うね。

田中 東京湾とか隅田川とか本当にきれいになったよね。僕らが子供の頃は本当に汚かったから。親父は個人で環境問題に取り組んでいたけど、死ぬまで憂いていた。そんな中で僕も育ってきた。今はタバコのポイ捨ても減ったし。世代での人間の意識の変わりようをすごく感じるね。

太田 昔は、痰壷なんてものがあったくらいなのに。よし、復活させよう!

田中 おかしいだろ! でも、本当に今の子供たちの世代は、僕らと比べものにならないくらいエコに対する意識は高いと思う。僕もたまに子供に怒られるから。「電気つけっ放し!」とか。子供の言うことは聞くべきですね。

太田 バブルの時代が良かったという人がいるけど、俺らはちっとも良かったとは思わないね。よく最近の若者は贅沢しないって批判されるけど、気にしないでほしい。そちらのほうがよほど正常だと思うね。

太田、田中 それぞれの特別賞は?

よさこい×クールチョイス
(高知市役所)
よさこい祭りでCOOL CHOICEを広める活動

エコをお祭り騒ぎにしてしまったのがすごい。参加している人たちが、何かやらなきゃという倫理観とは別に、自分たちもこれで楽しんじゃえってところが好きですね。(太田)

思わず消しちゃう照明スイッチ
(糸井川高穂さん)
スイッチに消灯を促すデザインをつける

発想が面白いよね。エコをすることが大前提であるはずなのに、逆転の発想で、エコを意識していない人が自然とエコになるようなことをしてしまう。デザインもかわいらしい。今っぽい柔軟な考え方だと思う。(田中)

お問い合わせ
環境省
地球環境局 地球温暖化対策課
国民生活対策室
関連ページ
第一章 世界と日本をCOOLにするリーダーたち
第三章 2030年のCO2削減方法はこう変わる
第四章 学生から発案!「COOL CHOICE」 アイデア
第五章 「つい、したくなる」シカケのつくり方