「iQOSは有害度が低い」、米当局が暫定報告 FDAが暫定的な臨床試験報告を公表

拡大
縮小
 1月22日、米フィリップ・モリス・インターナショナルが開発した加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」は従来の紙巻たばこに比べ、人体に有害もしくは有害の恐れがある物質の含有量が少ない。米食品医薬品局(FDA)が暫定的な臨床試験報告を公表。都内で2017年5月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[22日 ロイター] - 米フィリップ・モリス・インターナショナル<PM.N>が開発した加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」は従来の紙巻たばこに比べ、人体に有害もしくは有害の恐れがある物質の含有量が少ない──。米食品医薬品局(FDA)は22日、こうした暫定的な臨床試験報告を公表した。

試験データによると、アイコスが生み出すエアゾールは細胞を破壊し、人体組織にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、紙巻きたばこよりも「全般的に深刻度が低く、被害はずっと一部に集中するように見える」という。

FDAの担当者の話では、アイコスがどういった性質かについての十分な情報を提供してくれる試験の完全データも、年内には得られる見通しだ。

FDAの専門家諮問委員会は24日、フィリップ・モリスがアイコスを米国で販売することに関して、承認を勧告するかどうか決める予定だ。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのアナリスト、ボニー・ヘルツォグ氏は、FDAのゴットリーブ局長が紙巻きたばこよりもリスクの低い代替品市場の育成を支援する方針を表明している点を挙げて、FDAにアイコス販売が承認される可能性は相応にあるとの見方を示した。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT