授業の質と20カ国の同級生との議論が魅力
■グロービスを選んだのはなぜですか?
大きな理由は、「実践重視」「環境」「志やミッションへのこだわり」の3つです。
米国本社含め、さまざまなステークホルダーと一緒に仕事を進めていかなければならない機会が増え、業務の難易度が以前よりも上がっていました。そうした中で、ビジネスに創造と変革をもたらすためには、より視野を広げ、マインドセットを変え、コンピテンシーや英語力を鍛えることが欠かせません。こうした能力を獲得するために、グロービスのケースメソッドを中心とした授業、発言をしなければ評価されない仕組みは、語学のみならず、自身の成長を促進させるものとしてうってつけでした。
私が属している英語MBAプログラムの学生の出身国は20カ国にも及びます。日本にいながら、さまざまなバックグラウンドや考え方、多様性に触れることができる環境です。学生、教員陣ともに多様性に富んでいるだけでなく、授業もオンライン、キャンパスとその時期の状況に応じて、選択することができるのも魅力です。
現実の世界では、職位が上がるにつれ、明確な解答が見いだせないことが増えてきます。そのような時に拠り所の一つにできるのがフィロソフィーやビジョン、ミッションです。個人的にも、自身を振り返り、多様な意見を聞きながら、自分自身がどうあるべきか見つめてみたいと思いました。ユニークネスの発見ならびに強化のためにも、現代版松下村塾のような環境を提供しているグロービスは、私にとっては大きな魅力でした。
■オンラインコースを選んだのはなぜですか?
一番はフレキシビリティです。
オンラインの授業であれば、急な出張が入っても時間さえ調整すれば、海外にいても受講できます。また、これからの時代、オンラインコミュニケーション、オンラインラーニングはより発展していくと思っています。個人的にも、このようなプラットフォームをレバレッジして、社会に還元していきたいと考えているので、学生として参加し、仕組みを学んでおくことは必須だと考えました。
■オンラインコースを受講する前に不安はありましたか?
オンラインかつ英語を用いての授業ということで、授業中のグループワーク時の意思疎通には懸念がありました。実際の授業では、オンラインホワイトボードを活用して視覚化し、シンプルな表現を使うことで意思疎通をスムーズにするよう心掛けています。
結果的にはこのような苦労・経験が、海外と電話会議をする際に役立っています。
■グロービスのオンラインコースで気に入っていることは何ですか?
ダイバーシティと授業の質です。地理的制約がないため、オンキャンパスと変わりない質の高い授業を、さまざまな国の学生と一緒に受講することができます。
シンガポールや南アフリカの学生と、日本の伝統企業の経営課題についてディスカッションした機会は貴重でした。さまざまな意見や価値観に触れることで、自身の考えの狭さや、あるべきリーダー像はどういったものかということを再認識することができます。
■オンラインコース受講を迷っている方にアドバイスがあれば教えてください
これからの社会は、利便性が増し、環境や機会の差で得られていた優位性は小さくなっていくでしょう。そのような環境下では、ユニークさ、いかなる環境にも適応する柔軟性、高い理想をかかげ成果を出し続ける能力や胆力が重要になってくると思います。MBAは、そうした能力を得るための効果的な選択である一方、テキストやケースの読み込み、事前課題をこなす日々が続く、タフな道のりでもあります。ハードジャーニーになることは間違いないですが、これらの体験から得られる爽快感やふとした瞬間に感じる自身の成長への喜びは何とも言えません。迷っているのであればぜひ飛び込んでみてください。