ハミルトン、初旗艦店に裏原を選んだ真意 世界的ブランドも注目する独自性

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「衣食住すべてに関して、良くも悪くも世界中の多くの都市が同じ方向に発展を遂げ、均一化しつつあります。その中で、キャットストリートは独自の世界を築き上げているホットなスポット。最先端のトレンドに関心のある人たちばかりで、その方々とハミルトンがお互いに刺激を与え合いながら、よりよい関係を築ければと期待しています」

ハミルトンで展開している腕時計の価格設定は、20万円以下が中心だ。10万円以下の製品も豊富にそろえてあり、比較的手を出しやすいことから、インポートブランドの中でも20代からの支持も厚い。キャットストリートを利用する主な客層が同じ年代であることも、出店を決めた理由のひとつだ。

ハミルトン インターナショナル/CEO シルバン・ドラ 1972年生まれ。 通信機器企業の欧州カントリーマネージャーを歴任の後、スウォッチを経て、2011年1月より現職。

グローバル旗艦店1号店を東京に設けたのは、販売戦略上の理由もある。ハミルトンにおいて、日本は同社売り上げの約14%を占め、アメリカやイタリアと並ぶ重要な市場。ブランドの世界観を体験してもらい、顧客とのつながりを強化できる新たな場として期待されている。

「さらに言うと、日本の方々は細部への目配りが利き、優れた審美眼を持っています。グローバルの展開を計画するにあたり、日本で受け入れられるクオリティを実現することがその後の展開に大きなメリットがあると確信したのも、ここに1号店を出店した理由です。今後、2号店、3号店と展開していきたいと考えてはいますが、出店ありきではなく、ロケーションがとても大切。今回も、ここキャットストリートという場所にインスピレーションを得て旗艦店の出店を決めました。それくらいインパクトがあり、さらに私たちの世界観をしっかりお伝えできる場所を吟味していかなければなりません」

敷居が高くなく、リラックスできる空間

旗艦店のデザインは、ニューヨークのロフトスタイルと日本の伝統建築の融合がコンセプト。飾り気のないインダストリアルな雰囲気と、ヴィンテージウッドやソフトなライティングが生むリラックス感をミックスした上、「庭屋一如(庭と建物が一体となり、調和のとれたさま)」という日本の伝統的な建築手法を取り入れた前面吹き抜けのエントランスが独創的な空間を生み出している。アメリカンスピリットを感じさせるヴィンテージのインテリアアイテムも豊富に設置され、ハミルトンの世界観を凝縮させた。

人気シリーズ「ベンチュラ」と「カーキ」から、日本先行発売モデルが登場。

「中にはコンセプチュアルに寄りすぎて敷居の高い店舗もありますが、この旗艦店では温かみのある空間を目指しました。誰かの家に遊びに来たような居心地のよさを感じつつ、ブランドの歴史や魅力を堪能して、自分のパーソナリティを表現できるようなモデルに巡り会えると思います。また、ブティックオープンを記念して、日本先行モデルやブティック先行モデルも発売しています。ぜひ足を運んでみてください」

「ハミルトンブティック 東京 キャットストリート」
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-5
電話:03-3400-1181
営業時間: 11:00~ 20:00
定休日:不定休・ 1/1元旦
http://www.hamiltonwatch.com/ja