社内報アワード2017 表彰&ナレッジ共有イベント開催
主催:ウィズワークス ナナ総合コミュニケーション研究所
後援:東洋経済新報社
特別協賛:コムネット、ソルクシーズ
開会に先立ち、アワードを主催するウィズワークスの浪木克文氏は「2002年よりスタートした『社内報アワード』は、第16回を迎えた。今年は全国から152社、693企画の応募があり、34人の専門家による厳正な審査の結果、各賞受賞企業が決定した」とあいさつした。
社内イベントの可能性
イベントなどのインナーコミュニケーションを通じて社員の力を引き上げ、会社の成長につなげるには、コンテンツが重要なカギとなる。たとえば、成果発表のイベントでは、「なぜ成功したのか」を深掘りしてプレゼンする。「成功事例のプレゼンが自慢話に終始してはつまらない。大切なのは『成功のプロセス』であり、それを徹底して皆で共有することが非常に効果的だ。社員の本気を引き出す社内イベントこそ、皆のモチベーションを上げる」と安藤氏。同社では、プレゼン方法を指導するほか、蓄積したノウハウの提供なども行っているという。
一方通行の社内報から、対話やコミュニケーションを生むために
企画作りにおける悩みや時間・人手不足といった社内報担当者の課題を解決する手段の一つとして、上家氏は「社内報制作のIT化」を挙げた。たとえば同社が提供するオンラインストレージサービス「Fleek drive」は、社内の編集者と外部スタッフとの間でデータの共有や共同作業ができるなど、スムーズな連携が可能だ。また、読者が「いいね」を付けられる機能などもあり、記事に対する評価も容易に測定できるという。「IT化によって、作業の効率化や読者とのコミュニケーション醸成を図ることが、社内報制作の課題解決への糸口となる」と上家氏は語った。
さらに、「働き方改革をサポートする社内広報の在り方」「社内報リニューアルのポイント」についてウィズワークスが解説した。働き方改革へつなげる社内報を作るには、好事例を収集し、手本として発信することが大切だ。誰もが取り入れることのできるエッセンスを、ストーリーテリングによって伝える。ストーリーは理解しやすく、読者(社員)の共感と行動に結びついていく。また社内報のリニューアルについては、「現状の組織課題」「経営環境の変化」「トップメッセージ」「社会の動向に対する会社としての取り組み」、この4点から自社のミッションを見直すことが重要である。現在、同社には社内報リニューアルに関する相談が増えているという。