輸入車販売を中心に新たな成長戦略を描く 上場市場変更記念の株主優待を実施

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ウイルプラスホールディングス(証券コード:3538)は2017年9月6日付で、東証JASDAQから東証2部へ市場変更した。これに伴い、上場市場変更記念の株主優待を実施する。17年12月末時点で100株以上を保有する株主様に対し、一律にクオカード1000円分を贈呈。この記念優待は今回限りで、発送は18年3月上旬を予定している。

一方、通常の株主優待としては、毎年6月期末時点で100株以上を保有する株主様に対し、一律にクオカード1000円分を贈呈。17年10月31日を基準日とした1対2の株式分割を実施しても100株以上保有の条件は変えておらず、実質的に株主優待制度の拡充となっている。なお、株式分割は17年3月末にも1対2の分割を行った。

ウイルプラスホールディングスは「Jeep」「FIAT」「BMW」「MINI」「VOLVO」などの8ブランドの輸入車販売、車輌整備及び損害保険の代理店事業を手掛けている。

積極的なM&Aで事業拡大を迅速化

成瀬隆章/代表取締役社長

成瀬隆章代表取締役社長は語る。「輸入車はデザイン性、環境対応技術などで評価が高く、幅広い層を中心に需要は増加しています。現在の日本における輸入車のシェアは10%程度と低いことから、今後もシェア拡大の余地は大きいでしょう。当社では、新車、中古車販売、車輌整備を同一拠点にて行うことにより、お客様のニーズに合わせた提案やサービスを提供し、お客様との長期にわたる関係性を築いて参りました。これにより、車輌の買い替えの需要を取り込むなど、車輌販売に貢献をしております。さらに車輌販売のみならず、車輌整備や保険といった周辺事業にも注力しております。この車輌整備や保険はストック型のビジネスモデルになっており、顧客増とともに収益基盤は強化されています」。

輸入車の市場が拡大する中、同社は事業拡大を迅速化するために、またブランド、事業エリアの強化拡大のため、M&Aを積極的に行っている。「M&A後には、取得企業の店舗に当社のノウハウを注入して収益を改善させる成功パターンがあり、M&Aとともに業容拡大を推し進める考えです」と語る成瀬氏は、18年6月期業績について「連結売上高248億2400万円(前期比5.3%増)、営業利益12億3100万円(同1.8%増)」と見通している。さらに、「今後、M&A戦略を基軸として、新規エリア、新規ブランドを獲得し、さらなる成長を図っていく方針です」と語った。