土砂災害防止に有効な
SEEEグラウンドアンカー工法

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 その点で優れているのが、エスイーのSEEEグラウンドアンカー工法だ。ナットでアンカーを定着するこの工法であれば、ナットを締めたり緩めたりすることで緊張力を容易に調整できる。しかもアンカーを完全二重防食しているため、高い耐久性を長期間維持できる。こうした性能と耐久性が評価され、SEEEグラウンドアンカー工法は、一般財団法人砂防・地すべり技術センターの建設技術審査証明を得ている。アンカーは工場で組み立て・加工が行われるため、均一で高い品質が確保され、現場での加工が不要となり、短工期、低コストが実現できる。
 同社はこの工法を応用し、土砂災害を防止する設備である砂防堰堤の強度を増強する、砂防堰堤補強アンカー工法を開発し、今年2月、この用途では日本初となる建設技術審査証明を取得した。エスイーのこの工法は、すでに全国で10カ所ほどの実績があり、東日本大震災で強い揺れを観測した山形県や栃木県の砂防堰堤でも、問題を生じなかったことが確認されている。


 このように、土砂災害の発生を防止し、被害を軽減するには、耐久性はもちろん維持管理に優れたSEEEグラウンドアンカー工法が有効であり、今後より一層の普及が期待される。