経営最重要テーマのWEBセキュリティ対策 セキュリティカンファレンス2017
情報漏洩やウェブサイト改ざんを引き起こすサイバー攻撃を経営問題ととらえ、ウェブセキュリティ対策を検討する「セキュリティカンファレンス2017」が7月21日に東京・中央区で開かれた。リスク対策の第一歩となる自社資産の適切な管理から、攻撃に対する防御と対応までの一連のソリューションが紹介された。
主催:東洋経済新報社
特別協賛:マクニカネットワークス/アカマイ・テクノロジーズ/ラック
主催:東洋経済新報社
特別協賛:マクニカネットワークス/アカマイ・テクノロジーズ/ラック
基調講演
LINEが考えるセキュリティについて
LINEの中山剛志氏は、急速なビジネス拡大を続ける同社のセキュリティへの取り組みを語った。LINEは、モバイルメッセンジャーにとどまらず、ゲーム、EC、決裁などのサービスプラットフォームとして数多くのサービスを提供。各国の文化などの違いを踏まえ、ローカライゼーションを重視したグローバル展開で、アプリケーションサービスは一層、多様化している。セキュリティについては、技術、各市場の地域性など幅広い知識を持ったセキュリティエンジニアが企画段階からプロジェクトに関与することで、スピーディなビジネス展開との両立を図っている。このほか、報奨金で外部エンジニアを活用する脆弱性対策。捜査機関からの情報開示請求件数を公開する透明性報告書。ゲームのチート行為、友だちになった人に迷惑行為を働くスパムアカウントを検知するシステムの開発。アカウント乗っ取り防止のための啓発活動などさまざまな対策を推進。ミッションの「CLOSINGTHE DISTANCE」の実現のために、安全なコミュニケーションの環境を目指してきた。将来は、AIによりサービスが高度化し、家庭内機器のIoT通信、プライバシーや機密性の高い情報のやり取りも増えると予想される。「守るだけでなく、安心を与えることがセキュリティの使命になります」と述べた。