「脱化石燃料車」への動きは世界中で一致
日産「新型リーフ」が背負うEV普及の使命

前述の寺西氏はEVの不安要素を以下のように分析する。

「ポイントは二つ。一つはEV自体を受け入れる物理的・環境的要因、そしてもう一つはお客様の精神的・心的な要因です。物理的・環境的な面としては、充電器ネットワークの絶対数や、充電器があることへの認知・啓蒙が進んでいない点です。一方、精神的・心的な要因としては、充電のやり方がわからない、感電しそうで怖い、電池残量がなくなったらどうすればいいのかなど、充電に対する知識不足やマイナスイメージからくる不安です」

だが、それらの要因は、確実に改善してきている。

日産ではリーフの販売を伸ばすのと同時に、充電器の普及にも力を入れてきた。他の自動車メーカーと合同会社「日本充電サービス」を設立したり、急速充電器をコンビニ店舗の駐車場に設置してもらうようファミリーマートに呼びかけて協力を得たりするなど、地道な努力を積み重ねている。その結果、急速充電器は全国で約7000基、それに通常の充電器を足せば全国の充電ポイントは約2万8000基というところまで来ている。全国のガソリンスタンドが3万2333カ所*2であることを考えれば、その数に届かずとも安心感は得られるだろう。

それでもまだEVに不安を感じる人はいる。その最たるものが、航続距離だ。

「現行モデルはカタログ表記で280キロの走行が可能となっています。これをまだ少ないと見る方もいますが、車の平均使用距離を調べてみると実は約8割の人が1日に50キロ以下の使用です。日常的な使い勝手の範囲ならば、現行のリーフの航続距離でもほぼカバーできるものです。また、高速道路の場合も、SAやPAの約40%に充電器が設置してあり、その数はガソリンスタンドの数を上回っています。走行距離、充電器の問題で、ユーザーが不便・不安に思う状況はもはやなくなりつつあるはずです。もちろん自動車の商品側としても、バッテリー性能・エネルギー効率の向上に取り組み続け、電気自動車への不安要素をなくしていき、ガソリン車やハイブリッド車からEVに乗り換えても、不便なく快適にお乗りいただけるクルマを世の中に送り出していきます」(寺西氏)

*2 出典:経済産業省 平成28年3月31日現在

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