人工知能(AI)が創るビジネスの未来 リクルートテクノロジーズがディープラーニングに注力する理由
グループのイノベーションを加速させる企業、
リクルートテクノロジーズとは?
テクノロジーの急速な発展に伴い、ビジネス環境が大きく変わろうとしている。かつて隆盛を極めたビジネスモデルは新たなテクノロジーによって駆逐され、そのムーブメントを生み出すことに成功した企業のみが競争優位性を確保できる。ビジネスのゲームチェンジは刻一刻と進んでいる。
あらゆる企業がビジネスの転換を迫られるなか、かつて営業力を武器に成長を続けてきたリクルートグループは、積極的な投資によりテクノロジー主導型の企業へと変貌を遂げた。そんな彼らのビジネスの根幹を担うのがグループ企業のひとつ、リクルートテクノロジーズだ。
ITとネットマーケティング領域における専門性を生かし、次世代技術のR&Dや新ソリューションの開拓、ビジネスへの実装をテーマに取り組むリクルートテクノロジーズでは2012年にビッグデータグループを創設。社内におけるデータ活用ニーズの高まりを受けて、早期から先端のテクノロジーに投資を行い取り組んできた。
そんな彼らが目下、注力しているのが人工知能(AI)領域だ。人工知能とは人間が知能を使って行う作業などを機械に代替させようという試みのこと。その中でも同社では深層学習が得意とする特徴量抽出にフォーカスし取り組みを進めている。特徴抽出とはテキストや画像の分類、文書の作成や校閲など人間が無意識のうちに頭の中で行っている作業。これらを人工知能で自動化することにより、例えばリクルートマーケティングパートナーズの手がける「カーセンサーnet」では自動車の写真を撮影するだけで、その車種や自動車メーカーの名前を知ることが可能になった。
リクルートテクノロジーズでは、こうした機械学習やディープラーニングに代表される人工知能系ロジックの統一・整備を行いブランド化した。そのブランドが「A3RT(アート)」だ。