中国外貨準備高、「想定外」の3兆ドル台回復

2016年6月以来、8カ月ぶりの増加に

 3月7日、中国人民銀行の発表によると、2月末時点の中国の外貨準備高は予想に反して増加し、3兆ドルの大台を回復した。人民銀、2013年撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の発表によると、2月末時点の中国の外貨準備高は予想に反して増加し、3兆ドルの大台を回復した。

増加は2016年6月以来8カ月ぶり。当局による取り締まりやドル安を背景に、資本の流出に歯止めがかかったことが背景。

世界の市場では、中国が人民元の大幅な切り下げを再度実施し、トランプ米新政権との貿易紛争が激化するリスクが警戒されていたが、外貨準備高が増加に転じたことを受け、こうした懸念は後退しそうだ。

2月末の中国外貨準備高は69億2000万ドル増の3兆0050億ドル。

ロイター調査では、250億ドル減の2兆9730億ドルと予想されていた。

1月末の中国外貨準備高は2兆9980億ドルで、12月末から123億ドル減少。2011年2月以降初めて3兆ドルを割り込んでいた。

中国国家外為管理局(SAFE)は声明で、資本流出圧力が緩和するにつれて、外貨準備高は徐々に安定していく、との見方を示した。

コンサルタント会社のキャピタル・エコノミクスは、増加は中央銀行による「2月の外貨買入で資本流出が勢いを失った」ことを示すと指摘。しかし「港湾や銀行の業務停止で貿易や金融のフローが滞る旧正月の影響があるため、いつもよりは曖昧」との見方を示した。

豪コモンウェルス銀行のアジア通貨ストラテジスト、アンディ・ジー氏は「中国人民元に対するセンチメントは最近回復した。しかし増加は資本流入を反映したわけではない」と述べた。

中国はここ数カ月、人民元を支援し、外貨準備の落ち込みを抑えるため、資本の国外移動に関する規則を強化している。

中国の外貨準備高は昨年、3200億ドル近く減少したが、それでも人民元は対ドルで6.5%下落、1994年以来の大幅安だった。

ここ数週間はドルが失速、人民元は安定的に推移している。元は2月に0.2%上昇、2017年年初からは0.8%高となっている。

しかし、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来週利上げするとの見方が広がっており、人民元への圧力が再び強まる可能性がある。

2月末時点の金準備は743億7600万ドルで、1月末の712億9200万ドルから増加した。

*エコノミストコメントを追加しました。

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