国土交通省

羽田空港機能強化への視点

「重要なのはヒューマンエラーを減らすこと」

一方、ヒューマンエラーを減らす取り組みの重要性についても指摘する。

「世界の航空業界ではヒューマンエラーを起こす要因を洗い出し、対策を講じる手法を取り入れているほか、機内のスタッフがチームでリスクマネジメントにあたる仕組みも改善を重ねています。国内でも、パイロットなどが航空会社の壁を越えてヒヤリ・ハット体験を共有する仕組みが構築されており、事故・インシデントの未然防止に活用されています。こうした各国の取り組みが効果をあげているのでしょう。世界の航空機事故は減少傾向にあります」と小林氏。「航空業界の取り組みは、医療の世界からも注目されているほどですから」と付け加えた。

「大切なことは正しい情報を知ること」

リスクを洗い出し、対策を講じるという取り組みは、落下物についても当てはまると小林氏は語る。

飛行経路の見直しについて

南風と北風が多くみられる羽田空港では、風向きに合わせて2通りの滑走路の使い方がある。国際線の需要が集中する時間帯に限って、滑走路の使い方と飛行経路を見直すことで発着回数を増やすことが可能となる。

「落下物として考えられるのは機体に付いた氷と部品なのですが、氷が付かないように機体のヒーターが作動する仕組みが普及しています。また、整備についても日本の航空会社のクオリティはたいへん高いですし、海外の航空会社に対しては抜き打ち検査や会社間による相互監査などによって、整備のクオリティを高める取り組みを進めています」

このように世界各国の航空当局が相互に監視し、情報を共有しながらそれぞれの航空会社が安全性を確保するために改善を重ねていく姿が、ここにある。

国土交通省では羽田空港の国際線の増便に向けた取り組みについて、住民説明会のほか、特設ホームページや特設電話窓口などによって、情報提供を行っている。羽田空港や飛行機の現状について、知識を上書きするよい機会なのかもしれない。

最後に小林氏は「何よりも、正しい情報、事実をきちんと知ることが大事ではないでしょうか」と指摘してインタビューをしめくくった。
 

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