トランプ氏、豪との「密航者移住合意」見直し 米豪間の取り決めを「ばかげた合意」と論評
[シドニー 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、ツイッターで、イラクやイランなどからオーストラリアに亡命を希望して密航した数百人を米国へ移住させるという米豪間の取り決めを「ばかげた合意」と評し、再検討する意向を示した。
米紙ワシントン・ポスト(WP)はこれより先、トランプ大統領が1月28日に行われたターンブル豪首相との電話会談で首相を激しく非難し、1時間の予定だった会談を25分で切り上げたと報じた。
ターンブル首相は会談について記者団に、率直かつ腹を割った話し合いだったと述べたが、「プライベート」な会話の詳細については明らかにしなかった。
WP紙は米国に最も近い同盟国の1つである豪の指導者との会談についてトランプ大統領が「これまでの中で最悪」と評したとも報じた。
密航者の米国への移住合意は、豪政府とオバマ前政権との間で昨年11月に結ばれた。
これに関しトランプ大統領はツイッターに「これが信じられるか。オバマ政権は豪から何千人もの不法移民を引き取ることに合意した。なぜか。このばかげた合意を調査する」と投稿した。
合意の一環として、米政府は豪政府がパプアニューギニア・マヌス島とナウルの施設に収容している最大1250人の密航者を米国に移住させ、引き換えにエルサルバドル、グァテマラ、ホンジュラスからの難民を豪に移住させることになっている。
豪が国外収容している密航者の多くは、アフガニスタンやイラク、イランから逃れてきた難民。WP紙によると、トランプ大統領は豪首相に対し、米豪間の合意は「最悪の取引だ」とし、豪が米国に「次のボストン爆破犯」を輸出しようとしていると非難したという。
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