いま高い目薬が売れているワケ ロート製薬

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目薬市場にちょっとした異変が起きている。高価格帯の商品の販売が伸びているのだ。中でもロート製薬の「Vロートプレミアム」は、メーカーの予想を上回る売れ行きだ。いったい、なぜこのような現象が起きているのだろうか。

急増する「スマホ老眼」の正体

消費者物価が依然として低落傾向にあり、デフレ経済からの脱却が疑問視される中、目薬市場はここ数年、堅調な動きを見せている。しかも、最近は高価格帯商品の売れ行きが好調なのだという。実際、一般用目薬の価格帯別販売金額はここ数年、1000円以上の高価格帯の伸びが目立つ(インテージSRI「一般用目薬市場2013.12.9~2016.12.4(販売金額)」)。2014年は前年対比で113%、2015年は同135%だったという。2016年も同109%と好調さを維持している。

トモズ 晴海トリトン店
店長 西村拓也

実際、ドラッグストア大手トモズの晴海トリトン店に足を運んでみると、入り口すぐの目立つスペースに目薬売り場が配置されていた。その理由について店長の西村拓也氏は、「ここ数年、PCやスマートフォンの利用による目の疲れなどに効く目薬を求めて来店される方が多くなっています。当店は、オフィス街の一角という立地もあって、平日のお客様の大半はビジネスパーソンです。PCやスマートフォンを長時間にわたって利用されている方が多いのでしょう。そのため目薬売り場には200円程度の安価なものから1000円を超えるものまで幅広くラインナップしています」と話す。中でも、1000円以上の高価格帯商品は最近人気だという。「それだけ、目の疲れに深刻に向き合っている方が多くなっているのではないでしょうか。価格が高くても、それ以上に症状を早く緩和させたいと考えるお客様が多いと感じています。当店でも、一番の売れ筋は高価格帯で棚の一番上に並べています」(西村氏)。

高価格帯の目薬の中でも快調に売り上げを伸ばしているのが「Vロートプレミアム」だ。この商品、2016年10月に発売された新商品だが、発売から12月までの売り上げは、出荷ベースで計画の約200%に達する勢いだという。つまり、メーカーの見込みの倍ほど売れているということだ。しかも驚くことにこの商品の価格は目薬棚で最も高い1500円もする。にもかかわらず「Vロートプレミアム」が、これほど多くの人に支持されているのはなぜだろうか。

その背景には、いま社会現象ともなりつつある「スマホ老眼」の増加があるとされる。スマートフォンの保有率が年々上昇し、いまや世帯保有率は7割*を超える。通勤中も休憩中もスマートフォンの画面を見ているという人は驚くほど多い。一方でタブレット型端末を持つ人も増えており、世帯保有率は33.3%*に達している(*総務省「平成27年通信利用動向調査)。電車に乗れば、スマートフォンやタブレットの画面を見つめる人ばかりで、ひと昔前は多数派だった新聞や雑誌を広げている人をほとんど見かけなくなった。

スマホ保有率は72%
目に疲労を感じる人は9割以上

もちろん仕事中はPCを使うという人も多い。つまり、職場でも自宅でも外出中でも現代人は長時間、デジタル機器に接し、ディスプレイを見続けて目を酷使しているのだ。厚生労働省の調査(「平成20年技術革新と労働に関する実態調査」)によれば、職場でのPC作業で感じる身体的疲労・症状では「目の疲れ・痛み」が最も多い。スマートフォンはより近距離で小さな画面を見続けるため、目の負担はさらに増加する。その結果、ピント調節筋が凝り固まって一時的にピント調節機能が低下し、ピントが合いにくくなったり、近いところのものが見えにくくなったりする人が増えている。それが「スマホ老眼」の正体だ。

現代人の疲れ目に働きかける成分を12種類も配合

一般用目薬大手のロート製薬の研究によると「スマホ老眼」等の疲れ目の主な原因は、「ピント疲れ」「ドライアイ(目の乾き)疲れ」「デジタル疲れ」の三つにあるという。スマートフォンのように近くの画面を長く見続けると、筋肉が凝り固まってピント調節機能が低下する「ピント疲れ」や、まばたきの回数の減少による「ドライアイ(目の乾き)疲れ」が起きやすくなる。また、デジタル機器から出ているブルーライトなどの光ダメージが目に炎症を与え充血、かゆみなどを伴う「デジタル疲れ」を引き起こすのだ。

こうした諸症状の改善に有効な成分が「Vロートプレミアム」には、実に12種類配合されている。同社によれば12種類は国内最多(※)で、現代人特有の目の疲労改善に有効な成分が、これ以上はないというほど多く(※)、かつバランスよく配合されているのである。12種類もの成分を安定的に配合するには極めて高度な技術が必要で、目薬の老舗メーカーであるロート製薬ならではの商品と言っていいだろう。

国内最多の12有効成分(※)を配合。現代人の疲れ目を科学し、その原因に多角的にアプローチする。(第2類医薬品)

パッケージのカラーは、いかにもプレミアム感のあるディープブルー。しかもボトルには、緩んでキャップから目薬が漏れた、またきつく締めすぎて開けにくくなるということがないワンタッチ式スクリューキャップが採用されている。また、上からでも横からでも自由な角度で点眼できるフリーアングルノズルは、目薬を差すのが苦手というビジネスパーソンにも好評だという。成分のみならず仕様にもこだわった、まさにプレミアムな目薬だ。加齢による老眼と違い、「スマホ老眼」は適切に対処すれば改善できるはず。目の疲れに本気で悩むあなた、ここはプレミアムな1滴を試してみてはいかがだろうか。

※一般用眼科用薬製造販売承認基準の最多有効成分配合

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