三越伊勢丹HD、福岡で伊勢丹の新店舗検討 中小型の路面店を想定、高感度な客を見込む

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岩田屋や福岡三越に入居させるのではなく、独立した路面店を想定。写真は伊勢丹新宿本店(撮影:今井康一)

伊勢丹ブランドの新店舗で競争力強化

当記事はqBiz 西日本新聞経済電子版の提供記事です

岩田屋三越(福岡市)の親会社で、百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD、東京)が、高級ファッションや雑貨を取り扱う伊勢丹ブランドの店舗の福岡出店を検討していることが分かった。中小型の路面店を想定。市場が縮小し、大型百貨店の再編が進む中、流行に敏感な客層をつかみ、競争力強化につなげる。

三越伊勢丹HDの大西洋社長が西日本新聞のインタビューで明らかにした。

大西社長は、福岡市では高級衣料品店が売り上げを伸ばしているとして「(市内に)まだポテンシャル(潜在力)はある」と分析。岩田屋や福岡三越に入居させるのではなく、名古屋市に2016年3月に開業した中型店のように、独立した路面店とする考えを示した。立地は「良い場所と条件が合えば」と述べ、天神地区にこだわらず博多駅周辺も検討する。

三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長

名古屋の中型店はJR名古屋駅前の「イセタンハウス」。ビルの地下1階から地上2階に計約3千平方メートルの売り場を持ち、流行への関心が高く、上質な商品を好む30〜40代の団塊ジュニア世代をターゲットにした化粧品や衣料品、雑貨などを扱っている。名古屋を1号店に、全国主要都市での店舗展開を目指している。

同社は現在、商業施設内の「エムアイプラザ」などを含め、全国に約100店舗の中小型店を展開。16年度の売上高は360億円の見込みで、18年度までの125店舗、年間売上高400億円達成を目標に掲げている。

(文:前田絵)

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