世界初の独自技術で
ネットショップと実店舗を一元管理しO2Oを実現
売上アップ、優良顧客化を実現するO2Oとは
O2O(オンライン・ツー・オフライン)とは、ネットショップなどのユーザーを実店舗に誘導する仕組みのことである。
「ただし、メールでクーポンを送る程度の施策で終わっているショップがほとんどです。経営に貢献する、本当の意味でのO2Oができていません」と、バンキングシステムズの蓮沼良尚社長は指摘する。
O2O戦略を実現するには、売上や商品、顧客情報の分析が必須になるが、実際にこれを行うのは容易ではない。ネットショップと実店舗のシステムがバラバラで、在庫の確認にも時間がかかるというショップが少なくない。
最近になって、このような課題を解決するシステムが登場し話題を集めている。バンキングシステムズが提供する「スマスト」だ。
「スマスト」は、世界で初めて、ネットショップと実店舗の一元管理を実現した一体型のO2Oシステムで、同社が特許を取得している。「スマスト」を導入すれば、実店舗での在庫のほか、顧客の購入履歴、ポイントなどをネットショップと一元管理できる。
たとえば在庫なら、ある店舗で商品が一つ売れると、「スマスト」が自動で店舗とネットショップの在庫数を一つ減らすため、売り逃しのチャンスロスが減る。また、売り越し(注文を受けたのに商品がないこと)などにより顧客の信頼を失うといったことも少なくなる。
画面タッチの簡単操作
繁盛店のノウハウを活用できる
「スマスト」はカシオ計算機の次世代Androidレジ「VX-100」にも標準装備されているが、既存のPOSレジにシステムを外付けすることもできる。いずれも、液晶画面へのタッチで操作でき、スマホ感覚で簡単に使えるだろう。
「スマスト」のもう一つの特長は、顧客管理機能が充実していることだ。購入履歴はもとより、顧客のサイズ、好み、対応履歴などが、レジ画面に瞬時に表示される。顧客によって接客トーク、渡すチラシを変えるといったことも可能で、その対応の履歴も保存できる。ここには、さまざまな繁盛店で取材したノウハウが採用されているというから頼もしい。
「スマスト」はカシオ計算機の「VX-100」なら、導入コストは1台20万円程度。ランニングコストは1社あたり6万4800円~とリーズナブルだ。「中小規模のネットショップの成長を応援したいと考えています」と、蓮沼社長は力を込める。