方向感欠くドル円、FRB議長講演へ警戒感も 100円前後の攻防はいつまで続くのか

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 8月23日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク午後5時時点に比べ、ドル安/円高の100.09/11円付近だった。写真は都内で2014年1月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク午後5時時点に比べ、ドル安/円高の100.09/11円付近だった。総じて方向感を欠く動きとなったが、今週末に米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて米早期利上げへの根強い思惑が相場を下支えしているとの見方も出ていた。

午後のドル/円は、株価が一時プラス圏に浮上した局面で一時100.38円にじり高となったが、株価がマイナス圏に再び下落して下げを拡げると、ドル/円も一時100.06円に弱含んだ。

もっとも、99円後半から100円にかけては実需筋や個人投資家の押し目買いが見込まれ、底堅さも意識された。市場では「イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を週末に控えており、ドル/円を無理に売り込む状況ではない」(邦銀)との指摘が出ていた。

少なくとも週末までは、新規の材料がなければ投機的な売り崩しは難しそうだとの見方も聞かれた。

日銀の黒田東彦総裁が第1回Fintechフォーラムであいさつしたが、金融政策に関連した発言はなく、相場への影響は見られなかった。市場の一部では、金融政策について何らかの言及がないかと関心が寄せられていた。

午前のドルは一時100.03円まで弱含み午前の安値を付けたが、その後は小規模なドル買いフローに支援され100.29円付近まで反発した。午前の高値は100.39円だった。

ドルの地合いは強くなく、ドル指数<.DXY>は午後にかけて一時94.358まで下落し、前週末以来の安値を付けた。同指数は18日に94.077まで下落し、6月24日以来の安値を付けていた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 100.09/11 1.1336/40 113.47/51

午前9時現在 100.26/28 1.1316/20 113.46/50

NY午後5時 100.31/33 1.1321/26 113.56/60

 

(為替マーケットチーム)

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