アステラス製薬

革新的価値のある新薬を持続的に創出し、
社会とアステラスの未来を拓く

世界にまだないくすりのために。

桝田 新薬ビジネスは、パテントクリフ(特許の崖)というリスクを絶えず内包しています。つまり、製品の特許が満了すると売り上げが急減するという現象です。さらに、1つの新薬が世に出るまでには10年以上の研究開発期間が必要です。だからこそ、過去の投資から生まれた製品の価値を最大化すると同時に、次の成長の源泉である新薬を創出するためにイノベーションに必要かつ十分な投資を継続することが極めて重要です。研究開発の時間軸や疾患領域、技術・治療手段などのポートフォリオをつねに意識しながら戦略的にメリハリの効いた投資をして、中長期トレンドでの持続的成長を確保したいと考えています。

藤沢 久美
Kumi FUJISAWA
シンクタンク・ソフィアバンク代表
1996年に日本初の投資信託評価会社を起業したのち、00年にソフィアバンクの設立に参画。13年より代表。07年世界経済フォーラム(ダボス会議)ヤング・グローバル・リーダー2007に選出。近著に『最高のリーダーは何もしない』(ダイヤモンド社)

藤沢 持続的に成長するためには、明確な経営方針に加えて、カギとなるのは人です。人材についてはどうお考えですか。

桝田 イノベーションを創出するために特に必要なのがダイバーシティ&インクルージョンです。アステラスは、現在の海外従業員比率が約6割、また女性比率が4割強ですが、人種、 国籍、性別、年齢を問わず多様な人材が活躍できる企業として成長を目指しています。研究開発も、最先端の科学(ベストサイエンス)に基づき、社内外を問わず最適な人材(ベストタレント)を登用し、最適な環境(ベストプレイス)で機動的に展開しています。そうした体制のベースになるのが、アステラスの価値観の一つである「多様性/Openness」です。多様性を取り込み、自由闊達にディスカッションし、そこからイノベーションを創出しようという考え方です。

藤沢 資本政策についても教えてください。グローバル製薬企業として持続的に成長するために、どのように考えられていますか。

桝田 まずはイノベーション創出のための投資を最優先し、利益と配当の持続的な向上を目指します。その上で、自己株式取得も含めたバランスシート・マネジメントを行います。ROEについても短期の上下には過度にとらわれず、長期にわたって高い水準をめざす指標として活用しています。ただ、これらの財務指標はあくまで結果としてついてくるものです。いちばん大事なのは「世界の患者さんのために新薬を持続的に創出すること」です。

藤沢 お話を伺っていて、イノベーションの創出、CSRへの取り組み、資本政策が一本の線となり、まっすぐに患者さんへとつながっているのが印象的でした。

桝田 ありがとうございます。アステラスは、これからも変わらない真剣さで科学の進歩を患者さんの価値に変えて届けていきます。


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