今、私たちに求められる働き方の変革とは? 特別広告企画/ユニリタ
竹藤 モバイルやソーシャル、クラウドなどを指す「第3のプラットフォーム」という言葉があるのですが、この「第3のプラットフォーム」と新技術が組み合わさることでデジタル革命が起きるとも言われています。しかし、日本の企業はこのデジタル革命の波に乗り遅れそうなんですよ。日本では社員にスマホを持たせても、使える機能を通話やメールだけに制限している企業も多いですよね。一方で中国は国民の多くがスマホを使い倒しています。モバイルからのインターネットアクセス率も日本が約42%なのに対し、中国は約85%もあります。スマホで本人確認ができるまでになっていますし、国民の平均年齢も日本より10歳くらい若いそうです。中国は「第3のプラットフォーム」によるデジタル革命が非常に起きやすい環境になっています。
ホラン 新しい取り組みにどんどん挑戦していかなければ、外国企業などによってビジネスがおびやかされる可能性があるわけですね。
竹藤 このような変化の激しい時代に対応するためには、情報システム部門も働き方の変革が不可欠です。むしろ、今、企業を救えるのは情報システム部門とさえ言えると思います。ですから、お客さま向けのセミナーなどでよくこう言います。“it’s YOUR turn! =今度はあなたがたの番ですよ”と。現状はお客さまに「新技術を使った事業をどこでやっていますか?」と聞くと、情報システム部門じゃないことが多い。情報システム部門は、今までやってきた保守運用などだけをやっているんですね。それではいけないはずなんですよ。
ホラン すべての事業でITを駆使せざるをえない時代ですものね。私も情報システム部門が新しい事業に企画からどんどん関わっていくことを期待しています。
竹藤 その通りです。そして、情報システム部門が新事業に積極的に関わっていくには、働き方の変革が必要なんです。人が足りないとか、なにかトラブルが起きないか不安とか、他に企画専門の部署があるからとか、いろんな“やらない理由”もあるとは思うのですが、もうそんなことを言っていられる時代ではないんです。
情報システム部門は働き方を変革し、
企業の中枢を担う存在へ。
ホラン 情報システム部門の働き方に、どのような変革が必要なのですか?
竹藤 まずは時間をつくり、外に出て情報収集したり、勉強したり、調べる。調べるまでは誰でもやりますけど、調べたら即実行。やってみれば、意外に簡単だったりもします。今はいろんなプラットフォームなどもありますから。やってみたら、セキュリティの問題などいろいろ出てきますが、それはそのときに対応すればいい。入念に検証を重ねるのではなく、小さくてもいいからスピーディに事業化するべきです。情報システム部門は保守運用などの“守りのIT”を担当していることが多いのですが、それだけではなく、戦略立案や新しい技術を活かした事業、売上の拡大などにも関わっていく“攻めのIT”を今後は一層求められます。
ホラン 決まった仕事だけをするのではなく、自分たちで企画し、マーケット拡大につながるような事業をとりあえず立ち上げてみるということですね。今はビジネスのスピードが速く、しかも不確実な要素が多いでしょうし、常に走りながら考えるしかないんですね。
竹藤 “攻め”の姿勢でやっていると、社内における情報システム部門の立ち位置も変わってきます。働き方を変えることで、情報システム部門が社内のさまざまな事業部から相談を受けるようになり、経営戦略の中枢を担うようになった企業も実際にあります。
ホラン 実際に働き方を変革していくために、なにか大切なポイントはあるのでしょうか。働き方を変えようと試みたけど、なかなか上手くいかないという企業も多いと思うのですが。
竹藤 内製化することでしょうね。なにか新しいことを始めるたびに社外の会社に相談していたら時間がかかりますし、社外だと小さな仕事では動いてくれません。だから、小さな体制でもいいから内製化し、自走することが重要です。小さくてもいいから始めて、走りながら考えればいいんです。