エスイー

日本の国土を強くするために
グラウンドアンカー工法ができること
エスイー

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漁港施設の補強工法として認定

2015年の6月、エスイーの岸壁・護岸補強アンカー工法が一般社団法人漁港漁場新技術研究会による確認審査・評価を取得した。漁港の岸壁や護岸を補強する技術として有効であると認められたのである。審査・評価番号は第14-A-001号。漁港漁場新技術研究会による「水産公共関連民間技術の確認審査・評価事業」は15年度より始まったが、その第1号としてエスイーの「タイブルアンカーA型」を使用した「岸壁・護岸補強アンカー工法」が選ばれたのだ。

東日本大震災以降、国内の多くの漁港では地震・津波対策としての岸壁・護岸の補強が大きな課題となっている。そうした中で漁港の補強にグラウンドアンカーを用いた補強工法が採用されるケースは着実に増えている。岸壁などにアンカーを打ち込み、その緊張力で構造物を安定させる工法によって、工期短縮、コスト削減など多くの面でその有効性が浸透してきたからだ。実際、グラウンドアンカーによる補強工法は施工時の占有面積が小さく、既設岸壁を供用しながら施工できるなどの利点もある。もちろん地震や津波による岸壁の変位を抑制する機能は、お墨付きを得たことでもわかるとおりだ。

エスイーの岸壁・護岸補強アンカー工法の採用事例が増えている。
宮城県の鮪立(しびたち)漁港[左]、岩手県の千鶏(ちけい)漁港[右]

維持管理のしやすさも特徴

実はこの工法、港湾の護岸などを補強する工法として一般財団法人沿岸技術研究センターの評価証も取得しているのに加え、土石流を防ぐための砂防堰堤を補強する工法として一般財団法人砂防・地すべり技術センターの建設技術審査証明も取得している。もともとグラウンドアンカー工法は斜面の土砂災害を抑止する工法として普及したもので、高速道路の法面の補強などにも幅広く利用されている。

エスイーのアンカーはナットで定着させるのが一つの特徴で、ナットを締めたり緩めたりすることでアンカーの緊張力を容易に調整でき、維持管理しやすいという点も高く評価されている。また、アンカー材を防錆油とポリエチレン被覆による二重防食構造にしているため、山間部から港湾や漁港まで幅広い環境に対応することも可能だ。しかもアンカーに作用する緊張力の変化を針の動きで表示し、地中で起きている変化をいち早く察知できるようにした「見えるアンカー」もある。

国土の約7割が山地で、集中豪雨などによる土砂災害の心配が絶えることのない日本。世界有数の地震国で、地震・津波対策の充実や強化が求められている日本。その日本の国土強靭化に貢献するために、エスイーのグラウンドアンカー工法はこれからますます多様な分野でその機能が注目されていくことだろう。

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