J.P.コッター ビジネス・リーダー論 J・P・コッター著/金井壽宏他訳

状況が不確実であり、関連情報が大量にあるなか、明確な意思決定をしなければならない。日米問わずビジネスにおいてしばしば起こる。その際、リーダーは、それもゼネラル・マネジャー層(事業部長を含む執行役員レベル)はどのように「日常業務」として意思決定しているのか。
本書の米国でのフィールドワーク調査の結果から集約すれば、本人の培ってきた情報、資源、キーマンを総動員する仕組みによって自ら描いた計画、目標に沿って実行されるという。
調査の結果でいまひとつ印象に残るのは、それでも成功するゼネラル・マネジャーでさえ、自らの行動の理由、有効性について本人としては説明できない場合があることだ。マネジメントにはアートに近い部分がやはりあるようだ。
CEOという頂上を見据えた“8合目にいるビジネス・リーダー”についての本格的な研究はなお少ない。組織行動論の碩学による先駆的研究書の新装版。
ダイヤモンド社 2310円
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら