青学・原監督「管理職の仕事は管理じゃない」 常勝軍団を率いる名将が明かす人の育て方
無事に箱根駅伝3連覇、史上4校目の大学駅伝3冠を達成することができました。これで、青山学院大学陸上競技部(以下、青学陸上競技部)も強豪校というポジションを確立できたのではないかと思います。
2015年の「ワクワク大作戦」、2016年の「ハッピー大作戦」に続き、今回の作戦名は、「サンキュー(3+9)大作戦」。このキャッチフレーズは、現体制になって9度目の箱根駅伝出場と感謝の気持ちからつくりました。選手たちは、この思いとともに、笑顔で駆け抜けてくれました。彼らは、2020年の東京五輪に向けた貴重な戦力になると思います。そして、彼らを、箱根駅伝を通して成長させることが私の役割だと思っています。
「相談してくる人」に育てる
強いチームをつくるうえでの監督の役割についても、よく聞かれる質問です。
私の理想は、監督が指示を出さなくても部員それぞれがやるべきことを考えて、実行できるチームです。つまり、指示待ち集団ではなく、考える集団。言葉にするのは簡単ですが、考える集団をつくるには、土壌づくりと同様に時間が必要です。
私が最初に取り組んだのは、「相談できる人」に育てることです。相談するとはどういうことかを部員に教えることから始めました。
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