中国株、初のサーキットブレーカー発動 7%安で売買停止
[上海 4日 ロイター] - 4日の中国株式市場では、CSI300指数<.CSI300>が7%下落し、サーキットブレーカーが初めて発動され、大引けまで取引が停止となった。12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が節目の50を引き続き下回ったことや、人民元が下げ幅を広げたことで、前場に大きく下げた株価が午後に入って一段と下げ足を速めた。
通常の引けより約90分早く、0530GMT(日本時間午後2時30分)に取引を停止した。
きょうから導入されたサーキットブレーカー制度では、CSI300指数が5%上昇ないし下落した場合、サーキットブレーカーが発動され、中国のすべての株価指数および株価指数先物が15分間取引を停止する。また7%上昇あるいは下落すれば、その日の取引は停止される。
上海総合指数<.SSEC>の終値は242.9237ポイント(6.86%)安の3296.2582。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>は261.939ポイント(7.02%)安の3469.066で引けた。
財新/マークイットがこの日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.2と、景況改善と悪化の分かれ目となる50を10カ月連続で下回った。
1日に中国国家統計局が発表した12月の製造業PMIは49.7と、5カ月連続で50を下回った。ただ、12月の非製造業PMIは前月より上昇しており、景気への影響を幾分和らげるものとみられる。
さらに、昨夏の株価急落後に導入された上場企業の大株主による株式売却を6カ月間禁止する措置がまもなく失効するため、市場で流通する株式が増えるとの懸念から、投資家が保有株を売っている。
信達証券のアナリスト、Gu Yongtao氏は「株価下落が明らかに売りを加速させたが、サーキットブレーカーの発動はパニックに拍車をかけたようだ」と述べた。
これを受け、香港株式市場も大幅安で引けた。下落幅は3カ月ぶりの大きさだった。
ハンセン指数<.HSI>の終値は587.28ポイント(2.68%)安の2万1327.12。1日の下落幅としては9月29日以来の大きさ。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>の終値は349.85ポイント(3.62%)安の9311.18。
香港市場では幅広いセクターが下落。素材株<.HSCIM>、金融株<.HSCIF>、工業株<.HSCIIG> の下げが特にきつかった。
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