海外投資家の矛先は中小型お宝株にシフト

日本株は参院選控えた前半が勝負の匂い

いよいよ2016年のスタートを切る株式市場。エコノミストや経営者の予想は当たるだろうか(写真:ryanking999/PIXTA)

あけましておめでとうございます。今年が、皆様にとって良い年になりますように心からお祈りいたします。そして楽しい投資人生を過ごされますように。筆者も、より一層勉強し、悔いのない1年にしようと心新たにしております。

毎年恒例、日本経済新聞の主要企業経営者による日経平均株価予想では、信越化学工業の金川千尋会長の上値2万4000円が注目されるが、おおむね2万2000円となっている。下値はほとんどが1万8000円だ。経営者の方々は株の専門家ではないので、企業収益の見通しを株価に投影させて答えたと考えられる。

主要企業の経営者が出した今年の日経平均予想の1万8000円~2万2000円は、昨年末の1万9000円に対してマイナス5.27%からプラス15.78%となる。これは、エコノミストが予想している今年の企業業績の範囲とほぼ一致する。

日本株は世界情勢に神経質

株価決定の第1の順位は企業業績であるが、企業業績がそのまま株価に表れるのならわれわれは苦労しない。たとえば、上値予想2万2000円を皆が信じた場合、リスクリターンを考えたら、2万1000円台は力を入れて買えない。結果はおそらく2万1000円台半ばが高値になるだろう。下値1万8000円を皆が信じた場合、1万8000円半ばでは売りは減る。下値が見えているのに売る投資家はいなくなり、1万8000円まで下げない。したがって、皆がこの経営者予想を信じたら、実際は1万8500円~2万1500円くらいになる。このゾーンでの展開を読むストラテジストも少なくない。

株価は、需給や人気やその他もろもろの材料でよく動く。日本株は特に世界情勢に神経質なだけに、原油価格や為替の変動で株価の位置が変わってくる。しかし、この辺も経営者は穏健な見方のようだ。円高レベルも、日本郵船の内藤忠顕社長、日立製作所の東原敏昭COOの110円は例外的で、ほとんどの方が120円前後を円高水準とみている。本心なのか、アンケートだから無難な数字を出したのか。

原油についても、専門家の意見はおとなしい。100ドルから30ドル台まで下がっているのに、それが地相場のごとき見方になっている。中国の景気回復がおとなしいからそうなるのだろう。

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