マツダがアテンザ約77万台リコール タカタ製エアバッグ部品問題で

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 12月25日、タカタ製エアバッグ部品の欠陥問題で、マツダは、2002年―08年に生産した「アテンザ」(海外名:マツダ6)1車種約77万台を国内外でリコールすると発表した。写真はマツダのロゴ、カリフォルニアで11月撮影(2015年 ロイター/Mike Blake)

[東京 25日 ロイター] - タカタ<7312.T>製エアバッグ部品の欠陥問題で、マツダ<7261.T>は25日、2002年―08年に生産した「アテンザ」(海外名:マツダ6)1車種約77万台を国内外でリコール(回収・無償修理)すると発表した。

マツダによると、タカタが米国で実施していた助手席用エアバッグの調査で、エアバッグを膨らませる部品のインフレ―ター(ガス発生装置)が異常破裂し、同部品の容器破損が発生した。このため、タカタからマツダにリコール拡大の要請があったという。

マツダは国内で2万4659台のリコールを国土交通省に届け出た。海外では米国(37万4519台)のほか、欧州、中国などでリコールを実施する。タカタ製エアバッグ部品の欠陥問題によるマツダのリコールは、今回を含めると世界で約279万6000台となる。

異常破裂して乗員を傷つける恐れのあるインフレ―ターは新品と交換する。代替部品の調達に時間がかかる場合は、一時的にエアバッグを作動させないようにするなどの措置を取る。

米道路交通安全局(NHTSA)報道官によると、今回のタカタによる調査を受けたリコール対象車は、マツダのほか、ホンダ<7267.T>、富士重工業<7270.T>など他メーカーにも及んでおり、リコール規模はさらに拡大する可能性があるとしている。

タカタ製エアバッグ部品の欠陥問題をめぐっては、米国で死者8人、マレーシアで1人の死亡事故が認定されている。リコール対象台数は世界で4000万台超に膨らんでいる。

*記事の構成を一部変更しました。

 

(白木真紀)

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