障害者雇用率ランキング、トップは5%を超えたヒューリック、2位はリヒトラブ《『CSR企業総覧』注目データランキング》

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障害者雇用率ランキング、トップは5%を超えたヒューリック、2位はリヒトラブ《『CSR企業総覧』注目データランキング》

金7個を含む過去最高の38個のメダルを日本選手が獲得し、国内でも大きな盛り上がりを見せたロンドンオリンピック。これに続いて29日から開幕するのが障害者の世界最高峰のスポーツイベントであるロンドン・パラリンピックだ。

障害を持ちながら高いレベルの競技を見せてくれるパラリンピックでも、オリンピック同様、日本選手の活躍を期待したい。

さて、障害者が輝くのはパラリンピックという特別な場だけではない。近年、障害者を積極的に採用する企業は増えつつあり、各自の能力に応じて生き生きと働く障害者は珍しい存在ではなくなった。まだ補助的業務に就くことが少なくないが、障害者が働きやすい職場環境が整備されていけば、将来は各企業を支える金メダル級の人材が続々と出てくることも予想される。そのための第一歩として多くの障害者が企業の中で働く経験を積むことが必要になるだろう。

そこで、今回は『CSR企業総覧』2012年版掲載1117社の中から、2010年度で障害者を5人以上雇用している698社を対象に障害者雇用率をランキングしてみた。障害者を積極的に採用している企業はどこなのか見ていこう。

1位は不動産業のヒューリック(12年7月の昭栄と合併前の旧ヒューリック)で雇用率は5.71%(障害者6人)だった。08年度2.10%、09年度2.03%から急激に数字がアップし、対象企業の中で唯一5%を超えている。

この雇用率アップは会社分割で全体の従業員数が減少したことが最大の要因。とはいえ、同社はもともと障害者雇用に積極的な企業として知られている。たとえば、08年5月に障害者が働きやすい職場を目指し、「ヒューリック杉並オフィス」を開設。ダイレクトメール発送等の業務を行ってきた。こうした取り組みが評価され、10年9月には「東京都障害者雇用優良企業」の認定も受けている。今回の高い数字を、ぜひ今後も持続してほしいところだ。

 

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