一休を買うヤフー、1000億円は高いか安いか

久々の巨額買収だが、競争環境は甘くない

ヤフーの宮坂学社長(写真左)は「早期にシナジーを出せる」と語っていた

ヤフー史上最大の企業買収。ただ、具体的な将来像が見えてくるのは、まだ先になりそうだ。

同社は12月15日、宿泊・飲食予約の一休に対して株式公開買い付け(TOB)を実施、約1000億円を投じて完全子会社化する方針を示した。一休も賛同している。

同日、都内で開かれた会見で、ヤフーの宮坂学社長は、成長期待の大きい宿泊・飲食予約の市場を開拓できるパートナーと、一休を評価。一休を創業した森正文社長も「豊富な人材を抱え、誰もが知るヤフーと組むことで、さらに伸びていくと判断した」と語った。

一休・森社長は経営から退く

一休の森正文社長は経営から身を引く方針だ

開示資料によると、2015年8月、一休株の41%を保有する筆頭株主の森社長は、保有株のすべてを第三者に売却する意向を会社に伝えた。

それ以降、一休は新たなパートナー探しを開始。打診を受けて、名乗りを上げたのがヤフーだった。森社長は「人に時があるように、会社にも時がある」と、経営から退く意向を表明している。

一休は高級ホテル・旅館と飲食店に限定してネット予約を展開する。対するヤフーの宿泊予約「ヤフー!トラベル」や飲食店予約は、ビジネスホテルや日常使いのレストランが中心。互いに手薄な領域を補完できる利点がある。ヤフーは予約サービスの中で目立った存在ではないが、ブランド力を持つ一休を傘下に収め、巻き返しを図る。

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