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下松(山口)が3回連続、鳥栖(佐賀)は4回連続でトップの座を維持

「中国・四国」は下松市(山口)が3年連続、「九州・沖縄」では鳥栖市(佐賀)が4年連続でトップの座を守った。

臨海工業都市として発展した下松市は、隣接する周南市や光市などを含めた商圏の中心として商業集積も充実しており、「利便度」では全国8位とトップクラスにあることが寄与。出生数の増加により「安心度」の順位が大きく上昇した柳井市(山口)が、前回の9位から2位に浮上した。一方、前回2位の東温市(愛媛)は、人口関連や住宅着工などの指標で数値が低下し、「快適度」の順位が大きく下がったことが影響した。


「九州・沖縄」で4年連続トップの鳥栖市は、「安心度」の順位を落とし、総合でも4位から16位に後退したものの、依然としてこのエリアでのナンバーワンを維持している。鳥栖市は、福岡市内へも近く交通の要衝であることから、人口流入や住宅着工件数が増加しているうえ、久光製薬本社やブリヂストンなど多くの工場が立地しており税収も相対的に多く、「富裕度」はこのエリアでは福岡市に次ぐ順位となっている。さらにアウトレットモールが立地することもあり小売り関連の指標が高く、「利便度」では全国26位とトップクラスを誇る。

これまで、このエリアは鳥栖市が断トツだったが、前々回より2位につけている合志市(熊本)がその差を縮めてきている。熊本市の北部に隣接する合志市は、熊本市のベッドタウンとして発展が進んでいる。若い世代の比率が高いため出生数や人口流入の面では全国トップクラスの水準にあり、また医療や介護の指標が高く「安心度」では全国4位と、鳥栖市が守ってきた首位の座を脅かすところまで迫ってきた。 

 

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