32歳総合商社マンは、なぜ蒲田に住んだのか

人生ノリノリだった拓哉に訪れた挫折

甘えたい。支えが欲しい。初めて「結婚」を考えるようになった

仕事がうまくいっているときは、女性関係だって派手になります。前言いましたよね? 昼のアドレナリンを鎮めるために、夜もアドレナリンぶっ放すって。だけど、最近は、誰かに甘えたい、支えが欲しいって思いました。初めて結婚ってものをリアルに考えるようになりました。

クラブで出会った女性で、ちょっといいなって思う子がいたとして「実は俺、すごい凹んでて」って弱音を見せたとき「えーー! じゃあ、テキーラ飲もう!」って……。深い話も、深い関係もノーセンキューって思っていたのはこっちなんですが、弱ってるときは、相手にも優しさを求めてしまうんですよね。情けないですが。

そんなときに出会ったのが今の彼女です。

同じ慶応卒で、大手インターネット企業勤務のサエコ、28歳。僕のタイプの色白美人で、合コンのときからいいなって思いました。話も面白いし、スタイルもいいし、気遣いもできる。彼女となら真剣に結婚を前提に付き合いたいって思って2度目のデートで伝えました。

その時彼女何て言ったと思います?「付き合うならいいけど、結婚はちょっと……わたしもいい年だし」って……。

びっくりしました。むしろ、女性は僕と結婚できたらうれしいものだと思っていたんです。だって、一応年収32歳で1000万ですよ。希少な年収1000万円以上の独身男性たちは引く手あまたの選び放題のはずで、0.4%しかいないそうです。それなのに、僕は彼女の求める年収の提示額の半分にも満たない。

確かにかわいい子です。だけど、いわゆる一般企業のOLの提示額としてはばかげています。こいつもまた、金持ち親父たちと遊んで甘い蜜を吸ったばびろん系列かとげんなりしました……。

仕事も恋もセカンドランナー…。

若手ではなくなった今、実力は数字で測られる

タカハシに、サエコ……びっくりするほど、今、仕事も恋もセカンドランナーですね。弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂ですよ。

タカハシに抜かれたと思ったら、26歳のスタープレイヤーも社内に出てきた。実は僕、もう全然若手じゃないですよ。若手だからって、下駄を履かせてもらっていた時代は過ぎて、実力は、そのまま数字で測られる。

僕は、「結婚は……(できない)」とか言われてるのに、周りを見れば、家庭を持っているやつもたくさんいるし、マンションを購入しているやつまでいます。学生時代「俺、試験勉強全然してないよ~」とか言いながら、答案用紙配られたとき愕然とする感覚ですよね。おい、お前ら、いつの間に……?っていう。

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