絶滅危惧種に見える「生物」のはかない運命 子孫を残し続ける難しさを知っていますか

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 最新
拡大
縮小
あのウミガメも過酷な生態系の中で生きています(写真:mitch23 / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「絶滅危惧種」。人間を含め、地球上に存在する生物のうち、絶滅の危機に瀕している種の数は決して少なくない。その本当のところをどれだけ知っていますか。あっという間に身につく、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

この連載の一覧はこちら

地球上には1300万種を超える生物が存在している

01. 地球上には未知のものを含め1300万種を超える生物が存在するといわれる。一説には3000~5000万種とも

02. そのうち確認されている生物は175万種にすぎない

03. これまで地球上に出現した生物の9割以上が絶滅したという説もある

04. 原始時代の地球では自然のプロセスとして1000年間に1種、200年前でも1年間に1種が絶滅するペースだった

05. 1975年以降は1年に1000種が絶滅していると考えられ生物絶滅のスピードが急速に速まっている

06. 現在は年間平均4万種が絶滅するともいわれ、13分に1種が絶滅している計算になる

07. 現在のペースは自然に絶滅する速さの1000~1万倍

08. 1つの種の絶滅は生態系に影響し絶滅の連鎖に繋がる

09. 魚類、爬虫類、哺乳類、鳥類の個体数は1970年以降、地球全体で約30%減少したとされる

10. 絶滅の危機をもたらす原因は、異常気象、森林伐採や開発、環境汚染、乱獲・密猟、外来種など主に人類活動による

モノ・マガジン12月2日号(11月16日発売)。特集は『君の知らないアマゾン』『2015-2016カーライフUP!』『東急ハンズ特選革小物』などです。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

11. 人類の活動による環境変化により、今後100年の間に全生物種の半数が絶滅すると予想する研究者もいる

12. 全生物の4分の1が絶滅に瀕し、地球史上6回目の大量絶滅が始まっていると確信する科学者も多いという

13. 一方で1970年以降の人類の世界人口は倍増している

14. 8000年前と比べて世界の原生林の80%が失われた

15. 熱帯の原生林は年に1400万ヘクタール以上失われている

16. 海の生物の約25%が棲むサンゴ礁の半分以上が海水温上昇や海洋汚染、破壊的漁法などで生態が脅かされている

17. 現在世界の陸域の約12%が保護地域と宣言されている

18. 保護地域には、科学的保護区、国立公園、天然記念物保護区、野生生物保護区、景観保護地域などがある

19. 国際自然保護連合(IUCN)は絶滅の危機に瀕している野生生物のリスト「レッドリスト」を作成している

20. 「レッドデータブック」は「レッドリスト」に載っている動植物の生息状況などの情報を加えた、より詳しい資料

次ページ絶滅危惧にもさまざまな種類がある
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT