「老舗」の奥深さをどれだけ知っていますか

長く事業を続ける企業にまつわる蘊蓄100章

東京・銀座のど真ん中に建つ高級百貨店「和光」は1881年創業の服部時計店の小売り部門が発祥(写真:Scirocco340 / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「老舗」。手前味噌で恐縮ながら、今年、東洋経済新報社は創業120周年を迎えた。日本で100年以上続く企業は老舗といわれる。その老舗の本当のところをどれだけ知っていますか。あっという間に身につく、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

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老舗の由来とは?

01. 老舗という言葉は「為似す・仕似す(しにす)」という動詞に由来する

02. 「しにす」「しにせる」は似せる、真似るなどの意味をもち、江戸時代以降に家業を守り継ぐという意味で使われるようになり、やがて「しにせ」と名詞化され定着した

03. 「老舗」という漢字はあとから充てられたもの

04. 「老舗」は「しにせ」「ろうほ」どちらの読み方も正解

05. 中国語で老舗を表す言葉は「老字号」

06. 「のれんが古い」とは老舗を表す言葉。培ってきた店の信用が失われることを「のれんに傷がつく」と表現する

07. 日本の企業の“平均年齢”は35.6歳

08. 日本では社長の就任期間は平均28年

09. 老舗の定義は曖昧であり、明確な基準はない

10. 広辞苑では「先祖代々から続いて繁盛している店。またそれによって得た顧客の信用・愛顧」と記されている

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11. 一般には、100年以上事業を続けてきた企業、事業者を老舗とするのが、大方が納得する定義ととらえられている

12. 業種により「老舗」のとらえ方も異なり、IT業界などでは創業20年程で老舗と位置付けられることも多い

13. 帝国データバンクの調査で、創業100年以上の営利法人を老舗と定義すると該当する企業は全国で2万6144社

14. これは企業全体の約1.6%にあたる

15. 創業100年以上の老舗は5万~10万社という説もある

16. 日本は世界でも突出した「老舗大国」である

17. 東京商工リサーチの2012年の調査では、創業100年超えの老舗企業は全国に2万7441社

18. 業歴別では、100年以上200年未満が2万4924社、300年以上400年未満が582社、500年以上は158社

19. 都道府県別では東京が最多の3003社で全体の1割を占める。次いで大阪、愛知、京都、新潟の順で老舗が多い

20. 都道府県別で老舗が最も少ないのは沖縄で16社

次ページ都道府県別の老舗輩出率TOP5とは?
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