「鉄道&カーシェア」が出張族にうける理由 スマホで予約して24時間好きな時に利用

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「レール&カーシェア」は2013年4月にJR西日本の駅レンタカー事業会社との提携から始まった(撮影:尾形文繋)

車を会員同士でシェアするカーシェアリングが、鉄道とのコラボレーションを始めている。仕掛けたのは、コインパーキング事業などでも知られるタイムズ24だ。

カーシェアリング(以下カーシェア)は、各地の「ステーション」に置かれた自動車を会員がレンタルするサービスだ。レンタカーに似ているが、ステーションは原則無人で、会員はスマホなどを使ってすぐに予約できる。

レンタカーのように毎回清掃されるわけではないので、利用者のマナーが求められる一方、利用ごとの煩雑な手続きが不要で、ガソリン代も利用料金に含まれるなど、気軽に利用できる。

新幹線や福岡市営地下鉄とコラボ

タイムズ24のカーシェアリング事業「タイムズカープラス」は、会員数約53万人、車を配置する「ステーション」は全国42都道府県7200カ所以上と、国内トップシェアを誇る(2015年9月現在)。そのタイムズカープラスが、2013年から進めているのが、鉄道事業者とのコラボレーション「レール&カーシェア」だ。

「レール&カーシェア」は、現在JR東海、JR西日本グループ、福岡市営地下鉄の3事業者と提携している。例えば「EX-ICレール&カーシェア」では、東海道・山陽新幹線の予約サービス「エクスプレス予約」の会員が、新幹線を利用した当日か翌日に、駅近くの対象ステーションからカーシェアを利用すると、利用料金が206円優待される。福岡市営地下鉄で、ICカード「はやかけん」で地下鉄に乗車した場合も、同様に206円の優待が受けられる。

カーシェアの優待額はわずかで、鉄道側の運賃割引もない。この提携にはどんなメリットがあるのだろうか。

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