続けられない人の欠点は「努力」でなく「分析」 継続の「打率」を上げていくための得策は
ダイエットや勉強、あるいは趣味について「何をやっても続かない」という人がいます。いわゆる「3日坊主」で、長く続けることができない。一度決めたことをやりとげるには、いったいどうしたらいいのかわからない……。こういった質問は、新聞や雑誌、あるいはウェブのQ&Aコーナーでもよく見かけますよね。
こういう悩みに対する、ひとつの定型的な答えとして「嫌なことを無理に続ける必要はないんだよ」というものがあります。嫌なこと、続かないことを無理してやる必要はない。好きなこと、楽しいことだけをやればいいんだよ、というわけです。
それはそれで、一理あるでしょう。確かに他ならぬ自分の人生なのだから、無理に続ける必要はないかもしれない。しかしながら、この悩みが、仮に自分の子供や、これから長年共に歩む運命にある大切な仲間から寄せられたものだったとしたらどうでしょうか。たぶん「好きなことやってればそれでいいよ」とはなかなか答えにくいと思うんです。
継続するためには「力」よりも「工夫」
やはり、「何かを続ける力」というのは大切で、必要である。そのことは、誰もが心の底では痛感していることではないでしょうか。継続力というのは、少なくとも「明るく、元気に人生を生き抜いていこう」と考えるのであれば、必要な能力なんですよね。
では、すぐに3日坊主になってしまう人、根気が続かない人は、何を、どう変えればいいのか。
かくいう僕も、実はとても飽きっぽい人間なんですが、もしかすると、ツイッターやメディアを通してしか僕を知らない人は、僕のことを「継続力のある人間」だと誤解している人もいるかもしれません。実際、仏教の研究についてはもう8年ほど続けていますし、今年になってから始めた歌の練習なんかも熱心に続けているから、「もともとコツコツ継続する力がある人間なんだ」と思っている方もいらっしゃるかもしれない。
でも、それは誤解なんです。基本的に僕は多動傾向が強めの、いわゆる「飽きっぽい人」なんです。
生まれつきコツコツ努力できるタイプの人ならともかく、僕みたいに飽きっぽい人間(実際、学生時代のテストはほぼ一夜漬けでした)が何か新しいことを始め、続けていくためには、それなりの「工夫」が必要です。だから、その僕なりの「工夫」についてお話することによって、「継続力がない」と悩んでいる人になにがしかヒントを提供できるかもしれない。そんなふうに思うんです。
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