4代目「プリウス」はいったい何がスゴいのか ついにベールを脱いだ新型車を最速で解剖
ついに新型「プリウス」が、そのベールを脱いだ。
トヨタ自動車は9月9日(日本時間)、米国ラスベガスで4代目となる新型プリウスを世界初公開した。実車の登場により内外装デザインが披露され、車体サイズやメカニズムなど諸元の一部が明らかとなった。
アメリカがイメージの牽引役
2003年に発表された2代目は投資家を意識したニューヨーク・ショー、3代目はデトロイト・ショーと、初代以降はすべてアメリカで発表されてきた。今回はモーター・ショーではなく、アメリカのメディアを集め、ウェブ中継もリアルタイムで行うという、いまどき流行りのスタイルを採用した。
それにしてもトヨタの本国であり、販売現場でもプリウスを売りまくっている日本を差し置いて、なぜ、アメリカで発表されたのか。理由は、アメリカにおける「プリウス」のブランド・イメージの高さにある。
1997年に発売された初代プリウスは当初、日本専用車だったが、2000年に北米市場へも投入された。
当時は、京都議定書が発効される前であり、世界的にも環境問題に対する意識は低かったが、環境団体とハリウッド・セレブが手を組んで、アカデミー賞の授賞式にエコカーで乗り付ける「レッド・カーペット&グリーン・カー」なるキャンペーンを展開。レオナルド・ディカプリオをはじめとするハリウッド・セレブが「プリウス」で乗り付けて、赤い絨毯の上に降り立つ様子が世界中に報道された。
それをきっかけに、「プリウス」の認知度が高まり、トヨタのブランド・イメージまで引き上げられる形になった。そして、アメリカでのブランド・イメージの高まりが、日本や欧州でのハイブリッド車のイメージまでも引き上げたのだ。
アメリカでの期待値の高さを裏付ける一例をあげよう。今年7月に北米カー・オブ・ザ・イヤーのノミネート車が発表されたのだが、そのリストには、当時未発表だったこの4代目プリウスが名を連ねていたほどだ。
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