明治大はなぜここまで急に評価を上げたのか

親子で考える「失敗しない大学の選び方」

失敗しない大学の選び方とは?
東洋経済オンラインに集いし、労働者・学生・市民諸君! 若き老害こと常見陽平である。
諸君は、ビジネス誌の大学特集を読んだことはあるだろうか。母校のランキングが上がっていたらニヤリと笑い、叩かれていたとしても思わず買ってしまう。そして子供の進学先をどうするか考えるのに使う、あれだ。
まさに『週刊東洋経済』でも2015年6月27日号で「早慶MARCH その大学は損か得か」という大特集を組み、東京のオフィス街を中心に売れに売れて、増刷がかかった。まあ、「関関同立」と小さくでも入れておけば関西圏でも売れたという説はあるがな。
私も一読者として、企業の採用担当者や、人材コンサルタントをしていた時代からこの手の特集はいつもチェックしていた。大学の「中の人」となった今も、とても気になっている。ただ、この手の特集に対して首を傾げてしまったこともよくある。そんなに安易に「良い大学」なるものを論じていいのか。新卒採用について研究している者としても、就職率を極度に重視することにも疑問を感じている。もっとも、拙著『就活と日本社会』(NHK出版)で論じたように、大学のラベルというものが就活に根強く影響を与えているのも事実なのだが。
そんな中、株式会社リクルートマーケティングパートナーズの研究機関リクルート進学総研が「進学ブランド力調査2015」を発表した。高校生が大学をどのように見ているのかがよく分かる調査である。今回の特集では、この調査をもとに小林浩所長を直撃しつつ、失敗しない今どきの大学の選び方について考えてみたい。

明治大学はなぜ人気があるのか

常見陽平(以下、常見):2008年からリクルート進学総研は「進学ブランド力調査」を実施していますよね。関東では、明治大学が7年連続で「最も志望したい大学」に選ばれましたが、なぜここまで受験生から支持されているのですか?

リクルート進学総研所長 小林浩(以下、小林):明治大学が志望したい大学として支持されるのは、世の中の動き、特に景気の影響が大きいと思います。2008年9月にアメリカでリーマンショックが起きました。その直後に高校生にインタビューをかなり行ったのですが、「“あこがれ校”よりも“チャレンジ校”を目指したい」というコメントが頻出しました。実に印象的でしたね。「チャレンジ校」とは「頑張れば行ける有名大学」という位置づけの大学のことです。

常見:面白い。明治大学はその「チャレンジ校」として支持された、と。「あこがれ校」はどこですか?

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