1台売って4000ドル赤字を出すテスラの苦悩

GAAPでは1台当たり1万4758ドルの赤字

7月7日、 アイダホ州でのメディアカンファレンスでのイーロン・マスクCEO。現状の苦戦は、「想定内」なのだろうか。(写真:REUTERS/Mike Blake)

[デトロイト、8月9日 (ロイター)] -シリコンバレーの自動車メーカー、テスラモーターズが発表した概算営業損失によると、同社は電気自動車のモデルSセダンを1台販売するたびに4000ドル以上の損失を出している。高級車市場が活況を呈するなか、第2四半期における営業損失は拡大し3億5900万ドルの資金を失った。同社は8月5日、今年と来年の生産目標を下方修正。CEOのイーロン・マスクは、「新たな資金調達を検討しており、より多くの自社株を販売する可能性も否定しない」と語った。

マスクは、2010年のテスラ株の上場以来、投資家をやきもきさせている。今回、マスクは、自ら期限を設定し、2016年第1四半期までに、販売数量の少ない高価な1車種を生産するメーカーから多車種を大量生産し、蓄電システムの生産にも乗り出すメーカーへテスラを脱皮させるのに十分な資金を稼ぐことを約束した。

手元現預金の減少が続く

自動車事業とエネルギー蓄積事業を拡大しようという野心的なマスクの計画が頓挫するリスクを投資家やアナリストが分析するなか、テスラの株価は8月6日に9%近く下落し、8月7日はさらに2%下落した。1年前には26億7000万ドルあったテスラの手元現預金も、6月30日の時点で11億5000万ドルにまで減っている。

自動車メーカーは、金属金型やプラスチック金型を含む組立ラインの装置の購入や安全基準、排気ガス基準を満たすための試験の実施に現金を費やす。新車を設計、製造し、販売するまでには、平均して10億ドル以上のコストがかかる。

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