「34歳の転職」は自分の"市場価値"に要注意 Uターン転職で気をつけるべきこと

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Uターン転職をしたいのですが、自分に合う業務がわからない(写真 : xiangtao / PIXTA)
いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

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【キャリア相談 vol.55】自分に合う業務がわからず転職できない
現在、故郷である九州へのUターン就職を考えています。もともと九州で仕事をしていたのですが、2008年のリーマンショックの影響により解雇されてしまいました。その後、いろいろ仕事を探しましたが九州での就職は難しく、現在、勤めている関東の企業に再就職するまで8カ月もかかりました。勤め始めて今年で6年になります。しかし、今の勤務先の先行きは不透明で、どこかの企業の子会社になる可能性もあります。すでに他社から資本注入を10%受けており、その可能性は高いと思います。
また私生活では昨年うつ病を患い、今は回復してきていますが、仕事のストレスは以前とあまり変わりません。妻子は1年半前から九州の私の実家で生活をしております。妻子にとっては九州の生活がよかったらしく、特段、夫婦仲が悪かったわけでもないのに、家族が九州と関東でバラバラに生活をしている実情は、さらに重いストレスとなっています。そんな中、私はひとつの決断をし、実家近くに住居を購入しました。銀行の住宅ローンを組んでの購入です。あとは就職先さえ確保できればいいのですが、なかなか自分の特技が生かせる仕事が見つかりません。
私は約9年近く製造業関係の仕事をしてきました。高校卒業後、中国に留学していたため中国語が得意ということもあり、主に中国での現場作業に従事していました。現在の職場には中国語を使用する機会はあまりなく、長所を生かせないことに非常に不満を感じています。
しかし、中国語を生かす仕事というのはなかなか見つからず、どうしたものかと悩んでいます。製造業や技術系では語学堪能ということがなかなか評価してもらえず、苦々しい思いをずっとしてきました。
目標とそのための手段は一つひとつそろえてきているのに、「就職」という重要なピースが見つかりません。
現在34歳。おそらくUターン就職が最後の就職になると思います。正直、今、自分にどんな業務が合っているのかわからない状態です。何らかのご指南をいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
製造業 井上
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