中堅企業版「年収トップ200社」ランキング ジャスダック市場には高年収企業がズラリ

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第3位は東栄リーファーライン。超低温運搬船による冷凍マグロ運送が主力事業。日本及び海外の遠洋マグロ漁船から洋上で漁獲物を仕入れ、日本へ搬送する一方、漁具、飼料を海外へ輸送している。洋上で漁船に燃料を供給する洋上給油事業も兼営。ベトナムやタイを拠点に水産物加工食品などの貿易事業も手掛ける。

超低温鮪専用運搬船は世界中で約40隻しかないが、同社はそのうち12隻を運行させている。今後は鮪以外の水産物にも対象を広げる方針だ。

第4位の日本ライフラインは医療機器の輸入商社。心臓ペースメーカー輸入で創業し、心臓を中心とした循環器関連機器を幅広く扱うようになった。電気生理用カテーテルやアブレーションカテーテルなどの生産も行う。

このところ、業績は好調で、2015年3月期まで2期連続で増収増益。2016年3月期も増収増益で最終利益は過去最高となる見込み。日本は高齢化が進んでいるので、医療機器の需要が伸びるのは当然だが、今後、日本は国策として外国人患者の受け入れも増やす方針」。医療機器関連企業は成長が期待される。

第5位のエスケーエレクトロニクスは、フォトマスクの専業メーカー。フォトマスクとはガラス基板上に電子デバイスのパターンを焼き付けるための原版のこと。液晶テレビやパソコン、スマートフォンやタブレット端末などのディスプレー部分(液晶パネル)の生産時に使われている。

同社は液晶パネル用大型フォトマスクで世界1位。イメージングデバイスなどの新事業開発にも挑戦している。2015年9月期は生産能力拡大により償却負担が増加して営業減益だが、2016年9月期間は増益に転じる。

上位企業は東証2部上位よりも年収が多い

ランキング首位のリーバイス(950万円)は、東証1部ならば36位に、東証2部ならば1位に当たる。2位の新潟放送は東証1部ならば56位に、東証2部ならば2位当たる。つまり、ジャスダックの年収上位企業は、東証2部のトップ企業よりも、年収水準が高いわけだ。

また、日本の正規雇用者の平均年収は473万円(国税庁・2013年民間給与実態調査)。スタンダード市場には年収473万円未満の企業が226社あるが、東証1部にも154社ある。企業規模を考えれば、スタンダード企業の年収が特に低いということはない。

では上位200社にはどのような会社があるのだろうか。次ページ以降のランキングを参考にしていただきたい。

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