マックスむらい、「議事録作成係」からの快進撃 「営業経験」の通過点的価値とは?
YouTubeチャンネル登録者数139万人超。人気YouTuberとして世に名を馳せる“マックスむらい”こと、AppBank株式会社・取締役の村井智建氏。『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』をプレイしている人なら、誰もが知っている超有名人である。
しかし、そんな彼にも「まったく売れない営業マン」だった時代があり、そうした過程を経たからこそ、今があるのだという。
営業マン時代の経験を、自分の中でどう価値あるものに変えるかは、本人次第。つねに変化を続ける村井氏が、かつての自分自身を語る。
営業を外され「議事録作成係」になってからの快進撃
大学を中退した後、IT事業を手掛ける株式会社ガイアックスに入社した村井氏。「パソコンもできない、インターネットもよく知らない」状態であったうえ、履歴書を書いたことすらもなく、大学ノートの1ページを引きちぎり、経歴を書き込んで面接に臨んだ。面接担当した当時の部長が、その破天荒ぶりを面白がったことで「拾ってもらえた」というのが自身による分析。
村井氏は、部長のアシスタントとして雑務を経験後、ITシステムを販売する営業マンとなった。最初の1年半は80万円の受注しか取れず、「こんな自分では給料をもらう資格もない」と悩んだという。
「そんなときに会社から、『一度営業を外れてほかのプロジェクトのアシスタントをやってみろ』と言われ、複雑な心境になりましたね。おまけに、任された仕事はプロジェクト会議の議事録を取ることのみ。けれど、目の前の仕事をとにかくこなしていくのが私のスタイルでしたから、すべての会議に出席して、ひたすらその内容をタイピングしていきました」