斬新!遺伝子情報に基づいた「究極の美容液」 DNA分析で自分だけのスキンケアを調合
「スキンケアの未来」とうたわれている商品の購入は、不思議なことに歯医者での診察のようなことからスタートする――うがいをして口をゆすぐのだ。これは食べカスなどを取り除いて、唾液からよいサンプルを採れるようにするためだ。唾液からはDNAが抽出され、その遺伝情報に基づいて美容液が選ばれる。
このDNAの分析を行うのはジーンユー(GeneU)という会社で、分析が行われる場所は、9カ月前にロンドンのニュー・ボンド・ストリートにオープンした店舗だ。店はSF映画のセットとアップルストアの中間のような雰囲気。分析はフラッシュドライブくらいの大きさのマイクロチップで行われる。それを担当するのは、考えられないほど瑞々しい肌をした数人の美女で、彼女たちは博士号も持っている。
分析は30分で完了。費用は約11万円
ほかの一般的なDNAの分析は、サンプルが研究所に送られて、完了するまでに少なくとも2週間ほどかかる。これに対して、ジーンユーの店舗での分析に要する時間は30分だ。現在のところ、同社の分析で調べるのは2つの遺伝子のバリエーションだけ。うちひとつは、体内のコラーゲンが減少する速さがわかる遺伝子、もうひとつは抗酸化力がわかる遺伝子だ。
分析結果は、ライフスタイルに関する短いアンケートへの回答とともにアルゴリズムに組み入れられ、その結果、同社の18の美容液の中からその人にもっとも合ったものが2つ選ばれる(美容液の含有物と濃度が基準となる)。
これにかかる費用は600ポンド(約11万5000円)。この費用にはDNAの分析と2週間分の美容液が含まれている。個人情報の観点から分析結果は破棄され、推奨された美容液の情報だけが残される。