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超一流のビール売り子は「戦略の基本」が違う おのののかさんが語る「楽しむこと」の大切さ

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これだけでも十分頭を使わないと売れない仕事だと分かるが、一気に顧客を囲い込む戦略も持っていたという。

「団体のお客さんが来たらすぐに誰が幹事なのかを見極めてお伺いを立てに行っていました。大人数で観戦に来ているので、一人がビールを注文されると、『オレも、私も』となりやすいんです」

大口顧客へのアプローチの方法や、提案のタイミングなど、大人のビジネスマンも顔負けの戦略家だ。

「でも、グイグイ行くべきところでは、かなり図々しい売り込みトークもしましたよ」と笑う。

「毎試合のように応援に来るジャイアンツファンの方もいますし、シーズンシートの方もいますから、顔なじみになってくれるお客さんを獲得できれば、すごく大きいんです。そういうお客さんの名前を覚えておき、『●●さん、こんばんは! 今日も絶対、私以外から買わないでくださいね!』みたいなご挨拶は当たり前にやっていました。また、お客さんと共通の話題でお話ができるように、野球のこと、ジャイアンツのこと、ビールのことはとても勉強しました」

「草食系も肉食系も関係なく、楽しんだ者勝ち」

トップセールスだったののかさんがビールを売るためにしてきた工夫からも分かるように、ビールの売り子は見た目がよく、若い女性だからといって、ニコニコと笑顔を振りまいて歩いていれば売れる、という甘い世界ではない。

営業マンに置き換えて言えば、肉食系がガツガツ男子だったら売れるわけではないということ。ののかさんいわく、「草食系も肉食系も関係なく、楽しんだ者勝ち」ということだ。

「結局、仕事って最初から楽しいようにはできていないじゃないですか? 会社で働くことになれば、人間関係だって楽しいことばかりじゃないだろうし。だからこそ、そこで『じゃあ、楽しくしちゃおう』って思える人が強くなるような気がします。辛い仕事でも自分から楽しんで、そこで20代の持ち味の素直さを出せれば、きっと営業マンとしても活躍できると思います」

(取材・文/森川直樹 撮影/竹井俊晴)

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